写真で振り返る3・11直後の「ゴーストタウン福島」ルポ 記者の脳裏に蘇る光景

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 東日本大震災が発生した翌日、筆者は当時勤務していた別の出版社の記者として被災地に向かった。3月13日早朝、いわきから「浜通り」に入り、南相馬を目指した。道中には、津波で電源を喪失し緊迫した状態にあった福島第一原発があった。ゴーストタウンと化した福島県沿岸の町を車で駆け抜けた当時の記憶を、写真とメモから振り返りたい。

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 東京を出たのは、一夜明けた3月12日の午後2時過ぎ。首都圏の道路は完全に麻痺していて、なかなか前に進まなかった。...

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