“西野があなたを意識する権”は1万円 専門家は「細部まで計算されたビジネス」

エンタメ 芸能 2021年2月20日掲載

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教祖と信者

 東スポWebは2月16日、「報酬わずか19円…キンコン西野『プペル』の感想記事“バイト募集”の闇」との記事を掲載した(末尾:註1)。

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 お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣(40)が製作総指揮・原作・脚本を務めた映画「えんとつ町のプペル」[廣田裕介監督:東宝]は現在、大ヒット中だ。

 日刊スポーツ(電子版)も2月16日、「西野亮廣『プペル』興収20億、動員150万突破」と報じた。

 これだけのヒット作となると、感想をSNSなどに投稿するファンも多い。しかし東スポによると、ネット上では、「お金を払うので、プペルの感想を書いて下さい」との募集が行われていたという。

《大手クラウドソーシングサービスが「【えんとつ町のプペル】上映中の映画館に関する記事作成!」「『えんとつ町のプペル』の感想を募集しています!」「報酬目当てではなく、『プペルが面白かったから、ぜひみんなにシェアしたい』という気持ちをもった方向けのお仕事です」といった感想記事の作成の業務委託を複数掲載しているのだ》

 記事によると、《1850文字以上の記事で19円》という報酬例が提示されたこともあったという。

 この募集サービスでは、システム手数料として20%が引かれるといい、最終的に書き手が受け取る金額は15・2円という可能性もあると東スポは指摘している。

 記事が広まるにつれ、SNSでは「やりがい搾取」という批判の声も目立った。確かに1850字といえば、400字詰め原稿用紙で4枚を越える。

クラウドファンディング

 映画の原作である『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)も昨年10月の段階で、50万部を越えるベストセラーとなっている。

 絵本として出版されたが、西野が担当したのは物語だけだ。絵はイラストレーターなど33人に依頼したという。

 分業制を採用したため、制作費が高額化。そこで西野はクラウドファンディングで資金を集めたという経緯がある。

 現在も西野はクラウドファンディングを活用している。例えば「プペル」の場合なら「映画『えんとつ町のプペル』の主題歌のカバー曲を、もの凄いクオリティーで作りたい!」というプロジェクトを発足させた。

 600万円の目標に対し、最終的には939万3500円も集まった。

 兵庫県池田市に木をテーマにしたモニュメントを作るという「木の時計台を作りたい」というプロジェクトも発表された。

 こちらは目標金額が300万円のところ、何と988万2500円と3倍以上の資金を集めた。

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