「文在寅」の“自画自賛”の度合いがハンパないから付けられた不名誉な「ニックネーム」

国際 韓国・北朝鮮

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政治ショーにだまされて

 バイデン新大統領の就任演説は謙虚なものだったが、文在寅は約4年前に「機会は平等です。過程は公正です。結果は正義であるはずです。一度も経験したことのない国を作ります」と大言壮語していた。結果は無残で、公約は守られず、自画自賛に北と中国への愛はエスカレートするばかり。国民はあきれ返り、大統領に不名誉なニックネームをつけるに至ったという。

 文在寅政権が発足した頃、韓国人の多くが、これまでとは違う“経験しなかった”良い国になるという希望を持った。

 しかし、時間が経つにつれて状況は変わっていった。

 各種税金の引き上げや企業規制、不動産規制など、次々と打ち出す政策で経済が疲弊し、支持を撤回して反感を抱く人々が増えていった。

 韓国内はもとより、親中、反米、反日も成果はなく、損害だけが広がった。

 立場を変えた施策もある。

 その代表が慰安婦問題だ。

 文在寅政府は当初、日本に対して強硬な態度を取り、さらには日本企業財産を凍結する姿勢まで見せたが、最近は「対話の余地がある」という発言を繰り返す。
 
 反文在寅派は、彼のことを「問題人」(文在寅と問題人は韓国語ではいずれもムンジェイン)と呼んできたが、最近は、SHOWと大統領を合成した「SHOW統領」やムンジェアン(文災殃、災殃=災難)などの呼び名が登場した。

 国民の多くは、文在寅の政治ショーにだまされてきたというわけだ。

 世論調査機関リアルメーターによる文在寅政府の支持率は2020年7月以後、50%を下回るが、実際の支持率はもっと低いはずだ。

 世論調査は信じられないという声も出はじめているのは確かだ。

 文在寅大統領は“自画自賛”で支持率を維持してきた。

 国際的に評価された業績は、自分の力あってのことのようにアピールして政治広告に利用した。

金与正の罵り

 たとえばポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」がアカデミー賞を受賞すると、青瓦台(大統領府)に呼び、映画に登場した「チャパグリ」のパーティを開いた。

 チャパグリは韓国のジャジャン麺の1種であるチャパゲティとノグリラーメンを混ぜた料理である。

 映画では緊迫感のあるシーンでチョパグリは登場したし、そもそもパーティ当日は新型コロナで韓国初の死者が出た日でもあったのだが、青瓦台にはまるで緊張感はなかった。

 文在寅の自画自賛は、中国と北朝鮮のご機嫌をうかがうことにも向けられる。

 対北朝鮮政策は、すでに失敗して非難すら受けているが、大統領と文在寅派は「朝鮮半島の平和を作っている」と妄言し、国民を洗脳しようと画策する。

 北朝鮮の金与正は新年の挨拶で、文在寅を「特等級のアホ」と表現したが、文在寅政府は「もっと果敢に対話しようという要求だ」と寝言を吐いて非難を浴びた。

 能天気すぎるのか、持ち前の鈍感力のせいなのか。

 以前なら、支持層が呼応したかもしれないが、今は586世代(50歳代、80年代に入学、60年代に生まれた世代)の一部しかまともなリアクションをすることはなく、若い世代の信頼は地に落ちてずいぶん経つ。

 さらに統一部の李仁栄(イ・インヨン)長官は、北朝鮮に支援金を送ろうとしたが、北朝鮮側から拒絶されて、国際的な恥をかくハメになった。

 文在寅の中国との関係は屈辱的ですらある。

 コロナパンデミックのなか、中国からの入国者に何の措置も取らなかった。

 韓国の最初の発病者が中国から入国したことが判明し、医師や専門家らが中国からの入国制限を主張したのに、政府はアフリカや東南アジアの一部の国に制限措置を下したのである。

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