英国「ラスプーチン」を失脚させた「官邸内戦」と新たな「権力者」

国際

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 英国の2021年は、混乱と不安の中で幕を開けた。欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉は、年末の12月24日に合意に達したものの、今後どのような影響が出るか不透明なままである。加えて、新型コロナウイルスの変異株が見つかったことで、欧州各国は12月20日から英国との往来を次々と遮断し、FTA交渉の結果が出る前から、英国は孤立を味わうことになった。

 そのような状況に陥る直前、英国の政権内部にも波乱が起きていた。官邸で「内戦」とも呼ばれる権力闘争が勃発し、その結果これまで政権のすべてを差配してきた首相首席特別顧問ドミニク・カミングズが失脚したのだった。...

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