ふかわりょうが「ぼっち旅」「一人焼肉」に抱く違和感 一人でいるのは当たり前では?

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

喫茶店の店員に連絡先を渡した結果…

「もしよかったら、連絡先でも」

 可愛らしい制服のウェイトレス。あまりにキュートな容貌に、20代の私はつい声を掛けます。

「じゃあ、僕の番号を書きますね」

 ケータイ番号が書かれた紙のナプキンが彼女の手に渡り、エプロンのポケットの中に畳まれて収納されました。きっと掛けてくるだろう。こういう時、男はなぜか根拠なく楽観的思考になるもの。その夜です。

「きた!!!」

 見知らぬ番号を掲げて私のケータイが鳴っています。その日のうちになんて、最高じゃないか。芸人になってよかった! テレビの力ってすごい! そんな気持ちを悟られないよう、極めて低いトーンで出ました。

昼間とは違う女性が

「もしもし」

「あの~今日、喫茶店で」

「喫茶店?」

「はい、いらっしゃいましたよね?」

「あ~そうだそうだ、はいはい」

 ずっと待っていたくせに、思い出したかのような応対。

「今日、お店で番号渡しましたよね、その子のバイト仲間なんですけど、ほんとなのかなと思ってかけてみたんです!」

 バイト仲間? どういうことだろう。言われてみれば、声が昼間交わした女性とは違う気がします。一体何が起きているのか。

「えっと、そっか。じゃあ、教えてもらったってことかな?」

「いえ、貼ってあったんです」

「貼ってあった? どこに?」

「冷蔵庫です」

「冷蔵庫?」

「はい、厨房の」

次ページ:「距離感」の大切さ

前へ 1 2 3 4 次へ

[3/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。