「瀬戸大也」不在で株を上げる「萩野公介」 塩対応だったメディア取材にも積極的

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 5日、競泳の日本選手権が、東京五輪会場の東京アクアティクスセンターで行われ、リオ五輪金メダリストの萩野公介(26)が2年ぶりに優勝。男子200メートル個人メドレーと400メートル個人メドレーで2冠を達成した。

 ちなみに去年、この2種目を制したのは瀬戸大也(26)。今年は姿を見せなかった。ご存じ、“メドレー不倫”が露見し、目下、活動停止処分中なのである。

 同級生の彼らは、幼少期から抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げていた。

 高校3年のとき、萩野は日本選手権で400メートル個人メドレーを制し、2012年ロンドン五輪に内定。瀬戸は大会直前にインフルエンザに罹り、3位に泣いた。ロンドンで銅メダルを獲得した萩野は一躍時の人となったが、瀬戸も負けていない。翌年の世界水泳で萩野を抜き、この種目日本人初のV。14年は日本選手権、アジア大会等で萩野が頂点に立つも、年末の世界短水路選手権は瀬戸が2位萩野に大差をつけて優勝した。

 翌年の世界水泳は、自転車事故で骨折し欠場した萩野を尻目に、瀬戸が連覇。リオ五輪は復活を果たした萩野が金、瀬戸は銅。だがその後、萩野はモチベーションを理由に休養。その間は、瀬戸が19年世界水泳で三つのメダルを獲得するなど、我が世の春を謳歌した。競泳界ただ一人の東京五輪内定も得たのだが……。

「記者の間では、明るく取材に気さくに応じる瀬戸の方が断然人気があった」

 とスポーツライターが明かす。大人しい萩野は取材も塩対応だったとか。ところが、それも一変した。

「年末年始に“東京五輪注目選手インタビュー”という企画があって、競泳は瀬戸に聞けないので、ダメ元で萩野にオファーしたら、まさかのOK。しかも“ノーギャラでいい”というので2度ビックリしました」

 あざなえる縄の如く交互に浮沈する二人。瀬戸がどん底の今は、萩野が上昇気流に乗っている。

週刊新潮 2020年12月17日号掲載

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