6年目に突入した「じゅん散歩」 高田純次が語った“散歩の極意”と“新型コロナ”

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番組を続ける意味

「ソーシャル・ディスタンスを確保して声をかけさせてもらうこともありますけど、絶対数は減っていますね。視聴者の皆さんが『気づかなかった』と言ってくだされば嬉しいですけど、番組でも色々と工夫しているんです。街の皆さんと少しだけ交流させてもらったら、次は美術館とか博物館で僕が1人で鑑賞する場面に切り替えたりね」

 間もなく2020年も終わるわけだが、高田さんは「やっぱり今年はコロナの思い出しかないなあ」と感慨深げに振り返る。

「品川駅から出て来る皆さん全員がマスクをしているというのはね、やっぱり凄い光景ですよ。飲食店に消毒液が置かれていくのも、店内にアクリル板の仕切りが設置されるのも、間近で見させてもらいました。期せずして番組が“歴史の目撃者”になったわけですけど、日本人が感染予防を徹底していることも、番組を続けていられる一因だと思います。何よりコロナ禍でも番組を続けることで、何かのメッセージを発信できればという考えもあります」

 真面目な顔で語った後は、「マスクをしていたら、後は全裸でもOKという時代が来るとは思いませんでしたよね」と最後はギャグで締める。これこそが高田純次、なのだろう。

年末には特番が放送

 テレビ朝日は12月21日、「じゅん散歩歳末DX 激動2020まことに失礼ぶっこきました!」を29日の午前9時55分から放送すると発表した。

 番組は大きく分けて2部構成。まず第1部だが「高田純次×大竹まこと 名俳優も登場!激動の下北沢散歩」という内容で、高田さんと30年近い親交が続く大竹まことさん(71)が登場する。

 高田さんも大竹さんも“演劇人”としての顔を持つ。高田さんは、「劇団東京乾電池」に所属していた。柄本明さん(72)が座長を務めているのは有名だ。大竹さんもシティボーイズのコントライブを精力的に続けている。

 そんな2人にとって、劇場の多い下北沢という街は、ある意味で“職場”のようなものだろう。

 テレビ朝日が発表した報道資料によると、2人が歩いたのは本多劇場、古着街、40年近く続くクレープ店……などなど、という。

 ちなみにインタビューでも、劇団東京乾電池の時代を振り返り、下北沢という街について語ってもらった。

「僕らは渋谷のジァン・ジァンで上演していたんですよ。下北沢ならザ・スズナリ。本多劇場は客席が多すぎて、当時の僕らでは無理でしたね。70年代から80年代は小劇場の時代というか、大学生も多くて恵まれていました。下北沢は小田急線と井の頭線が走っているからアクセスがいいし、ふらりと入れるような気軽な飲み屋が多くてね。それにしても、『じゅん散歩』のロケで下北沢を訪れると、『古着屋さんって、こんなに多かったっけ』といつも疑問に思うんだよなあ。僕らの頃、あんなにあったのかなあ……」

 第2部は「著名人に爆笑ふれあい集…散歩で振り返る激動の2020年」という内容。こちらも今年、共に歩いた様々なゲストが登場し、漫画家の浦沢直樹さん(60)と7月に誕生した「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を訪れたシーンなどを紹介する。

 ちなみにテレビ朝日の広報資料には、以下のような説明がある。

《東京オリンピックに合わせて完成した数々なスポーツ施設や再開発で誕生した新たな商業施設。そして新型コロナの影響で人がいなくなった浅草など、2020年も様々な場所を歩いてきた純ちゃん。散歩の名シーンを通じて激動の2020年を振り返ります》(註:改行を省略し、全角数字を半角数字に改めた》

 まさに番組が“歴史の目撃者”となった1年を総括する内容のようだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月21日掲載

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