6年目に突入した「じゅん散歩」 高田純次が語った“散歩の極意”と“新型コロナ”

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午前10時の安定感

「平日、午前10時台のテレビ番組」と言えば、どんな番組名が思い浮かぶだろうか。関東地方に住む人なら、「じゅん散歩」(テレビ朝日など・月~金・9:55)を挙げる人が多いはずだ。

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 高田純次さん(73)の冠番組にして、人気の紀行番組。公式サイトの「バックナンバー」によると、記念すべき第1回は2015年9月28日に「有楽町」をテーマに放送された。

 今年10月に放送から丸5年を迎え、今も安定した面白さと人気を誇る。「長寿番組」という声も増えてきた。

 テレビ朝日による午前10時台の散歩番組と言えば、ファンから“散歩シリーズ”と呼ばれることもあるようだ。

 故・地井武男さん(1942~2012)の「ちい散歩」(06~12年)、加山雄三さん(83)の「若大将のゆうゆう散歩」(12~15年)、そして第3弾として始まったのが「じゅん散歩」になる。

 どういう経緯で出演依頼があったのか、ご本人に訊いた。

「偶然だったんですけどね、番組プロデューサーが家の近くに住んでいたんです。ラーメン屋で顔を合わせたりすることもあって、面識があったんですよ。そうしたらプロデューサーが『候補者リストに入れさせてください』って声をかけてくれたんです。もう嬉しくてね、いい話をもらったな、実現するといいなって思っていたんです」

大変な舞台裏

 更に偶然が重なった。当時の高田さんは腰の手術を終え、担当医に「リハビリをしましょうね」と指示されていた。

「願いが叶って番組がスタートして、『これでリハビリも兼ねられる』と喜びました。実際、撮影となると相当な距離を歩く必要があるんですよ。おまけに丸5年も出演しているでしょ、腰の調子もよくなって、しっかりと歩けるようになりました。本当に番組のおかげだと思いますね」

 長い距離を歩く理由は、「じゅん散歩」で高田さんが街の人々と交流するシーンが見どころの1つだからだ。とはいえ、陰の苦労は相当なものがあるという。

「皆さんには協力をお願いしているのに申し訳ないのですが、僕は“3割バッター”を目指しているんです。10人の方に声をかけて、3人の方が放送で使えたらOK。でも現実には10人で1人という日も珍しくありません」

 高田さんによると、やはり若い人より高齢者のほうが面白く、街に根ざして生きてきた高齢女性のほうが話も弾むという。

「でもね、やっぱり外見だけじゃ分かりません。面白そうな人かなと思ったら違ったり、その逆もあったりね。首から『私は面白い人です』と札をぶら下げてくれれば助かるんだけど(笑)。だから、とにかく色んな人に声をかけさせてもらうしかないんですよ」

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