バイデンは親バカなのか 次男「ハンター」の酷すぎる行状は新政権の爆弾

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 米大統領選の選挙人投票が12月14日に行われ、民主党のジョー・バイデン前副大統領(78)が過半数を獲得し、当選が確定した。1月20日に第46代大統領に就任するが、早くもバイデン政権は長く続かないという声が出ている。次男のハンター氏(50)にまつわる、2つのスキャンダルが問題視されているからだ。

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 バイデン氏は、先妻のネイリアとの間に2男1女をもうけた。もっとも1972年、彼女が3人の子どもを連れて車でクリスマスの買い物に出かけたところ、事故に遭遇。ネイリアと長女が亡くなった。その後、1977年に現在の妻ジルと再婚。次女が生まれた。

 長男はデラウェア州の司法長官を務めたが、2015年に脳腫瘍で死去。つまり、存命する子どもはハンター氏と次女の2人ということになる。

 現時点で明らかになっている、ハンター氏のスキャンダルは2つある。

「1つは、中国ビジネスに関するものです。2013年12月、バイデン氏がオバマ政権の副大統領として中国を公式訪問した際、ハンター氏も政府専用機で同行させています」

 と解説するのは、アメリカ政治に詳しいジャーナリストの堀田佳男氏。

「バイデン氏は副大統領時代に中国とコネを作り、ハンター氏を中国の実業家が設立した投資ファンド会社の役員に就任させました。また、中国企業がハンター氏が経営する投資会社に1100万ドル(約11億4400万円)の資金提供を受けたという疑惑があります。ハンター氏に報酬として支払われた可能性がありますね」

月額5万ドルの報酬

「ハンター氏は2017年に、中国企業幹部から報酬の一部として2・8カラットのダイヤモンドを贈られています。これを適切に申告したのか疑問ですね」(同)

 ハンター氏は、メディアに対しダイヤモンドは1万ドル(約104万円)と説明しているが、実際は8万ドル(約832万円)だったという報道もある。

 2つ目は、ウクライナ疑惑だ。

「2014年からウクライナの天然ガス会社であるブリスマ・ホールディングスの取締役に就任しています。月額5万ドル(当時約536万円)、年に60万ドル(約6432万円)報酬を受け取っています。これを申告してなかったそうです。そのため現在、デラウェア州の連邦地検が捜査しているのです」(同)

 そもそも、ハンター氏とはどんな人物なのか。

「クリントン元大統領も出たワシントンのジョージタウン大学を卒業し、イエール大学法科大学院を出て弁護士になっていますから、頭は悪くないのでしょう。ただ、若い頃からマリファナをやっていて、素行は決して良くない。仕事もろくにせず、父親の庇護の下、甘い汁を吸ってきた。典型的な放蕩息子ですね」(同)

 2013年から米海軍に入隊していたが、薬物検査でコカインの陽性反応が出たため、14年に除隊処分を受けている。正直言って、政治家の典型的なダメ息子といったところだろう。

 アメリカ人はハンター氏のことをどう思っているのだろうか。

「共和党の支持者は勿論のこと、民主党の支持者ですら、彼については苦々しく思っているようです」(同)

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