今年の「M-1グランプリ」 業界通がこっそり教える「4組プラス1」の優勝候補

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ブレイクを逃した芸人ばかり!?

 前出のディレクターが言う。

「昨年末の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系列)でも、新人の『3時のヒロイン』が優勝してブレイクしました。

 これにミルクボーイとぺこぱを加えた新人3組が、同時に売れっ子になっていくのを目撃するというのは、なかなかないことですね」

 今年のM-1は12月20日に生放送される。そして敗者復活枠を除く9組の顔ぶれを見ると、去年とは違う傾向が浮かび上がるという。

「19年は全10組のうち、初出場は7組でした。だいたい例年、初出場は4~5組ですから、そもそも多かったわけです。

 番組の中で松本さんが『最初は経験の浅いコンビが多くて不安だったが、杞憂だった』というようなことを言っていました。

 それに対して今年は4組と、ほぼ例年通りです。残りの6組は、全て決勝に出場した経験があります。

 他のお笑いコンテストで優勝したり、既にバラエティ番組で活躍したりしており、知名度がそれなりにあるコンビが目立ちます。初出場組に比べると、“新鮮味”に乏しいのかもしれません」(同)

松本に“酷評”されたコンビ

 とは言え、見方を変えれば、今年は芸達者が多いことを意味する。前出のディレクターに優勝候補を尋ねた。出場決定者から4組、そして「敗者復活からの優勝」という大穴コンビも1組、挙げてもらった。ご紹介しよう。

◆ニューヨーク[嶋佐和也(34)・屋敷裕政(34)]

「2年連続の決勝進出になります。今年の『キングオブコント』(TBS系列)で準優勝し、知名度を上げています。

 去年はトップバッターという大きなハンデがありましたが、それでもかなり会場を沸かせたはずでした。

 ところが、選評で松本さんが『ツッコミが笑いながら楽しんでいる感じが、そんなに好きではない』と“酷評”。コンビが揃って落ちこむ姿が笑いを呼びました。

 あの“事件”は、今でもいい意味で視聴者の記憶に残っていると思います。芸風も本来は松本さんが好きなタイプのはずです。

 マイナスポイントは、その日によって面白い時とスベる時が極端だということです。本番も優勝か最下位という可能性があると思います」

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