朝ドラ「おちょやん」で異彩を放つ「宮澤エマ」 祖父・宮澤元総理とたまごっち秘話

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ミュージカル女優に転身

「何といっても、聖心インターナショナルスクールを卒業後は、米国オクシデンタル大学で宗教学を専攻し、ケンブリッジ大学へ留学経験もある才媛ですからね。自分の将来について、一時悩んだこともあったようです」

 彼女自身、バラエティでは長続きしないと悩んでいたところに、演出家の宮本亜門氏に声をかけられてミュージカルを始めたと、「アサヒ芸能」(15年8月27日号)で語っている。13年に宮本演出の「メリリー・ウィー・ロール・アロング~それでも僕らは前へ進む~」で舞台デビューして以来、今年2月の「ウエスト・サイド・ストーリー」まで11本(再演含む)ものミュージカルに出演している。

「最近、テレビでは見かけなくなったなと思っていたら、今回、朝ドラに出演し、再来年のNHK大河『鎌倉殿の13人』では、主人公の北条義時(小栗旬)の妹役として出演も決まっているそうです。なんでも、テレビドラマはこれまで1本出ただけ。一昨年の『いつかこの雨がやむ日まで』(フジテレビ/東海テレビ)で、ミュージカル女優役を演じたそうです。その頃、すでに彼女は、バラエティから距離を置き、ミュージカル女優として名を上げていたのです。もともと歌手になりたいと言っていたほどですから、歌は上手かった」

 その才能を見事に開花させたのが、「おちょやん」だったというわけだ。

「しかも、ヒロインの敵役で、子育ても家事を手伝うことも拒否し、挙げ句の果てにヒロインを家から追い出そうとする最悪の継母役です。劇中では、隣のおかみさんから“あばずれ”、“女郎まがいのドスベタ!”などという、NHKにあるまじき言われ方をするシーンもありました」

 12月2日にゲスト出演した「ごごナマ」(NHK)では、ドラマの反響について訊かれ、こう答えている。

エマ:毎日毎日〈栗子、ムカつく〉って、友達から親戚から……。〈なんてムカつく女なの!〉って、私じゃないんだけどなと思いながらも、(反響があるのは)いい仕事をしたってことでいいのかなあって。ありがたいです。

 放送が始まってまだ3日目。ヒロインの千代はまだ子役(毎田暖乃[9])が演じ、杉咲花(23)は出ていない。いわばドラマのイントロと言っていい。にもかかわらず、「ごごナマ」にゲスト出演のオファーが来たのは、いかに反響があったかということかもしれない。

「悪女を演じつつも、コメディエンヌ的な要素もあって、憎みきれない役です。ただ残念なのは、第2週から、舞台はヒロインの奉公先である大阪に移るようです。ヒロインも杉咲になるようですし、なにより奉公先の女将は、バラドルから大女優へ出世した篠原涼子(47)。宮澤と篠原の掛け合いも見てみたいですね」

 はたして、彼女が再登場するのはいつになるだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月7日掲載

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