「菅とズブズブ」のテレ朝 会長は忖度、菅シンパの記者も

国内 政治 週刊新潮 2020年11月26日号掲載

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 学術会議の“任命拒否”問題に、コロナ対策への不安。自らの支援者には神奈川県との間に不可解な土地取引疑惑が……。

 発足から2カ月で、すでにさまざまな懸念を抱える菅義偉総理(71)だが、共同通信が今月行った世論調査では、政権支持率が63%。10月の調査からも上昇し、高止まり状態なのだという。

 盤石な支持率を前に、野党もなすすべ無しで、

「立憲民主党は、今月5日、新宿で枝野幸男代表ら幹部が勢ぞろいして街宣をしましたが、集まった聴衆はたった500人。蓮舫代表代行はそんな現状に“マスコミが劣化している”と八つ当たりしていました」(政治部記者)

 確かに、電波行政に通暁した菅氏が受信料値下げを迫ってくると戦々恐々のNHKは、すでに骨抜きに。それならば、とコメンテーターの玉川徹氏が朝から気炎を吐くテレビ朝日に期待を寄せたくもなるのだが、

「ある意味、菅総理とは、うちが一番ズブズブですよ」

 とは、同局のさる幹部である。

「今年9月、自民党総裁選に出馬した菅氏が『報道ステーション』に生出演したときのこと。放送後、役員らが菅氏に挨拶をしたのですが、その際話題は“モリカケ”や“桜を見る会”といった菅氏にとって耳の痛い件にも及んだ。これにテレ朝の早河洋会長・CEO(76)が“失礼な話はやめなさい”と窘めるような一幕があったというのです」(同)

 早河氏といえば、安倍前総理と親密な関係で知られた人物。

「社内では、菅氏とも知己を得て、良好な関係を築いてきたと言われている。現場は“下手な報道はできない”と慄(おのの)いています」(同)

 テレ朝は菅氏との一幕について「ご指摘のような事実は一切ありません。明らかな事実誤認です」と否定。もっとも、現場の記者たちが気にしているのは、早河氏の目ばかりではない。

「安倍政権時代にも、熱烈な安倍シンパのキャップがいて話題になりましたが、実はテレ朝には“菅ファミリーの一員”とまで言われる、菅シンパの記者もいるんです。彼は、官邸クラブや自民党クラブを渡り歩いてきた中堅記者なのですが、なんと菅氏の番記者をしていた時代に菅氏の秘書と知り合い、その後結婚。今でも菅氏からの寵愛は健在とか」(同)

 傍から見れば、菅氏のマスコミ支配は着実に“成果”を上げつつあるようだ。