文在寅は約束を守りません… 韓国の「食用犬」24頭が初めて日本で保護された意義

国内 社会 2020年11月26日掲載

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 11月10日、韓国の「犬肉牧場」で食用目的で飼育されていた24頭の犬たちが到着した。救助された韓国の「食用犬」が日本へやって来るのは、初めてのことだという。

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 今回の保護活動は、韓国の動物愛護団体「CARE」と、日本の「わんにゃんランド」(山口県)、「アニマルライブ」(佐賀)の三者の協力のもとに行われた。

 24頭の犬は、韓国の仁川国際空港から2時間弱のフライトを経て関西国際空港にやって来た。その後、12頭が3台の車に分かれ山口へ、すでに里親が決まっていた1頭が車で福岡へ、残る11頭が2トントラックで佐賀へと運ばれた。“佐賀チーム”の運転手を務めたのは、映画『ZONE 存在しなかった命』『アジア犬肉紀行』など動物保護のドキュメンタリーを監督した北田直俊氏だ。

 北田氏がいう。

「今回の保護活動を知り、ボランティアとして参加しました。まず自宅のある東京から名古屋まで車で向かい、名古屋で借りたトラックを運転し関西空港へ。そこから佐賀県西松浦郡の施設まで、約75kmの距離を運転しました。関空を出たのは夜の11時。佐賀に着いたのは翌日の午前11時でした」

 750kmの運転はかなりの大仕事である。が、突然海外に連れ出された犬たちもさぞ大変だっただろう。道中は定期的にパーキングエリアで休憩を取り、荷台を開けてリフレッシュを図った。「結構おとなしくしてくれていました」と北田氏は振り返るが、万が一脱走をされた際のことも考え、散歩などはできなかったという。

 北田氏が参加した佐賀チーム、山口チームともに、トラブルなく施設に到着した。現在は施設で人に慣れる訓練をし、ゆくゆくは譲渡会で里親を探す予定だという。

中国では“犬食禁止”も、韓国は…

 アジア諸国に根付いている犬食文化。アメリカの動物愛護団体の統計では、年間3000万頭の犬が、アジア地域で食用のために屠られているというデータもある。

 昨年4月に韓国の大手紙『ハンギョレ』が報じたところでは、韓国国内にある犬肉牧場は約1万5000カ所。また、『ソウル新聞』によると約250万頭の食用犬が飼育されているという。

 今年5月には中国・深セン市が「犬と猫の肉の販売や消費を禁止する」と発表。こうした規制は中国初だが、裏を返せばそれだけ食用が盛んだということである。

 日本では決してメジャーな食文化ではないものの、2017年には20トンの犬肉が輸入されているから、決して他人事ではない(農林水産省・動物検疫所の平成29年「国別畜産物輸入検疫数量」より)。

 今回の活動にボランティアとして参加した世界愛犬連盟の渡邉康恵氏は「世界は犬食禁止に動いており、日本も現実に目を向け禁止にするべき」と訴える。

 北田氏が続ける。

「今回協力した『CARE』ほか、韓国の愛護団体は犬肉牧場から犬を助け出す活動を行っています。韓国では食用のために犬を飼育すること自体は違法ではありませんが、問題はその処理方法が残忍な点です。今回、日本にやってきた子たちがいた犬肉牧場では、ガスバーナーで口を炙って殺すという酷いやり方をとっていました。なぜそんな方法をとるのかは理解に苦しみます。中国には“苦しませて殺した方が美味しくなる”という迷信もあるようですが……」

 これまで韓国で救助された食用犬は、アメリカやカナダに多くもらわれて行ったという。

「アメリカやカナダは数週間で輸入の許可が下りるのに対し、日本の場合は最大で半年間もかかることが、日本に来にくい理由です。輸出許可を待つ間はそれだけ飼育代がかかるため、どうしても早く里親の元へ行ける国に行くことになります。だから、これまで日本で食用犬が保護されることはなかったのです。また空輸にかかる費用も、一頭あたり2~30万円と、費用がかかります。

近年は韓国でも犬肉牧場が閉鎖されつつあり、そこで飼われていた犬たちが行き場を失っています。施設の規模によっては50頭、大きいところでは200頭も一度に受け入れ先を探すことになる。受け入れ先がなければ、もちろん安楽死させるしかありません。今回の救助で、日本が受け入れ先のひとつになればと思うのです」

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