「文在寅」大統領の完全敗北 「日本海」は残り、「東海」表記が世界から消える理由

国際 韓国・北朝鮮 2020年11月23日掲載

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国際機関が認めた「日本海」

 11月16日、国際水路機関(IHO)加盟国はオンライン形式で行われた総会で、今後世界各国の海図作成の指針となる「大洋と海の境界」について議論した。そこで、「S-23」と呼ばれる出版物での「日本海」の単独表記を維持する一方、新たなデジタル海図標準である「S-130」では海域を数字で表記することが暫定で承認されたのだった。

 加藤勝信官房長官は、17日午前の閣議後会見で「(IHOの)報告書には、国際的に確立された唯一の名称として日本海を使用してきたS-23が、これまでと同様に引き続き現行IHO出版物として公開的に利用可能と記載されている」と述べた。

 茂木敏充外相も「紙の方は日本海が残る。我が国の主張が通っている」と論評した。

 加藤長官は海域の表記を巡り、韓国側が「東海(トンヘ)」を併記するよう一貫して主張してきたことを明らかにした。

 韓国政府とメディアは揃って、日本側の「日本海の単独表記の維持」との主張に対して、「ゴリ押し」であり、「我田引水」式の解釈だとして強く反発した。

 韓国メディアでは「S-23を根拠に『日本海単独表記』を主張してきた日本は立場を失った」と報道。

 特に韓国外交部(外務省に相当)は、「日本側の『日本海名称が維持される』との報道は事実と違う歪曲」とし、「日本海が単独表記されるS-23から新しい標準であるS-130に移行されるものであるから、日本海は標準としての地位から格下げされる」と持って回った言い方で批判を展開している。

 要するに、出版物であるS-23は追加で今後製作されないために効力を失うから、日本海表記が事実上有効ではないと言いたいのだろう。

「日本海の単独表記を維持」のどこがゴリ押しか

 現在まで明らかになった事実から説明すると、S-23で日本海を単独表記し、S-130では各海域を数字で表記するということは確かである。

 さらに先に言及したように、韓国政府もS-23で日本海を単独表記するということを認めている。

 また、日本は「日本海」、韓国は「東海」が正しいと主張している中での今回の事案は、IHO加盟国からの明確な反対もなく可決され、S-23の日本海単独表記は全く争点にならない公算が大きい。

 これが確定すれば、韓国が執着する「東海」という名称はS-23でも、またS-130でも使えなくなる。

 東海表記は「世界から消える」としても、なんら言い過ぎではないのだ。

 それなのになぜ、「日本海の単独表記を維持する」、「紙の方は日本海が残る」とする日本側の主張を「ゴリ押し」や「歪曲」というのだろうか。

 今後S-130が新しい標準として認められるとしても、S-23を完全に廃棄、あるいは法的に使用を禁止するとIHOが判断した事実はどこにもない。

 したがって、「S-130が新標準であるから、旧式のS-23における日本海の名称がスタンダートから格下げされる」という韓国外交部の主張の方が、無理筋でゴリ押しではないのか。

 学校で生徒に付与される「出席番号」を想像してもらえばわかりやすいかもしれない。

「A」という名前の生徒に「1111」という出席番号を付与し、「1111」という番号は「A」の中間・期末テストの答案紙や図書館で本を借りるためのIDなどに使われる「識別コード」として活用される。

 つまり、学校生活の便宜や同一名称を区別するための目的などに使用するに過ぎない。

 韓国外交部の関係者は学生時代に先生や友達から「A」という名前で呼ばれず、「1111」という出席番号で呼ばれたのだろうか。

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