森七菜「恋あた」は右肩下がりの不調 やはり気になる14歳の年齢差に原因?

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 森七菜(19)主演の「この恋あたためますか」(TBS・火曜22時)が、不調だ。10月20日の初回視聴率こそ9・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)だったものの、9・1%、8・4%、8・3%と回を追う毎に、文字通り右肩下がり。昨年、“来年の顔”に選ばれた彼女の連ドラ初主演作がなぜ?

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 TBSの火曜ドラマといえば、新垣結衣の「逃げるは恥だが役に立つ」(16年:平均視聴率14・5%)→“逃げ恥”はじめ、綾瀬はるかの「義母と娘のブルース」(18年:平均:14・2%)→“ギボムス”、今年に入ってからは、上白石萌音の「恋はつづくよどこまでも」(平均11・6%)→“恋つづ”、多部未華子の「私の家政夫ナギサさん」(平均15・1%)→“わたナギ”と、ヒット作が続き、4文字に略したタイトルが愛称となってきた。

 いずれも、初回はそれほどではなくても徐々に数字が上がり始め、最終回でシリーズ最高の視聴率を取るというパターンだった。

19歳でもキャリアは十分

 ところが、“恋あた”の場合、それに当てはまらないというわけだ。民放プロデューサーは言う。

「森の芸能活動はまだ3年目ですが、女優デビューは園子温監督の『東京ヴァンパイアホテル』(Amazonプライム・ビデオ)の後半のヒロインでした。その後も次々とオーディションを勝ち抜き、岩井俊二が脚本、監督を務めた『ラストレター』(主演・松たか子)では岩井監督から“この子しかいない”と選ばれたそうです。また新海誠監督のアニメ映画『天気の子』ではヒロインの声も務めました。昨年は、第98回全国高等学校サッカー選手権大会の15代目応援マネージャーに就任し、日経トレンディの“来年の顔”にも選ばれた。そして、今年はNHK朝ドラ『エール』のヒロインを演じている二階堂ふみの妹役も演じており、すでに実績は十分と言っていい。しかし、やっぱり、恋愛を演じるには若過ぎたかもしれませんね。まだ19歳ですから。しかも、相手役が同じ年頃ならともかく、33歳の中村倫也ですから。あまりにも年の差が……」

 もう一人、“若い人”がいるという。

甘さがくどい

「脚本の神森万里江さん(28)です。過去には、東山紀之主演の『大岡越前』(NHK-BS)や、福山雅治主演の映画『ラヴソング』、韓国ドラマをリメイクした中井貴一主演の『記憶』(フジテレビ)、『相棒』(テレビ朝日)など、キャリアを積んできました。ただし、今期ドラマは、61歳の中園ミホ(『七人の秘書』テレ朝)、61歳の岡田惠和(『姉ちゃんの恋人』フジ/関西テレビ)、65歳の遊川和彦(『35歳の少女』日本テレビ)、69歳の大石静(『恋する母たち』TBS)と歴戦の強者揃いです。彼らと比べたら、まだまだひよっこと言われても仕方ない」

 とはいえ、初回は結構面白かった、という声も少なくない。

 地下アイドルを卒業した途端、グループはメジャーデビューして無気力となった樹木(森)。弱小コンビニでアルバイトをしながら、唯一の生きがいがコンビニ・スイーツを食べ、SNSで批評すること。そんな彼女とひょんなことから出会ったのが、弱小コンビニ社長の浅羽(中村)で、彼女の優れた味覚を武器に、社運を賭けたシュークリーム作りを命じる――こんな物語だ。

「スイーツ開発には仲野太賀も加わり、あーでもない、こーでもないと、木村拓哉の『グランメゾン東京』(TBS)的な面白さもありました。しかし、2話目以降からは、恋バナが加わり、ドラマの甘さがくどくなってきました。今や三角どころか四角関係ですからね。なんだか、“恋つづ”をトレースしたようなシンデレラストーリーになっていきそうです。“恋つづ”の主演は、“ギボムス”の娘を演じた上白石萌歌の姉である萌音(22)で、相手役は“ギボムス”で義父になりかけた佐藤健(31)という話題性もありました。何より佐藤は『るろうに剣心』シリーズが大ヒットしていたので、誰もが注目しました。今回の相手役の中村も決して悪くはないのですが、佐藤のようなありがたさには乏しい」

 とはいえ、“恋あた”には同情すべき点もあるという。

「コロナ禍で撮影や役者のスケジュールがゴタゴタしたのは、他局ドラマも同様ですが、火曜ドラマの前作は『おカネの切れ目が恋のはじまり』でしたから」

“カネ恋”といえば、三浦春馬の急死により、全8話だった物語を4話完結に短縮して放送された。

「三浦の訃報に、“恋あた”は番組宣伝どころではなくなりました。番宣も準備も十分でないまま見切り発車されたのです」

 森の演技も悪くないだけに残念ではあるが、

「いまや大女優然としている上戸彩だって、TBSのプライム帯で連ドラ初主演した『ひと夏のパパへ』(03年)の平均視聴率は5・6%。大河『麒麟がくる』(NHK)で信長の妻役の川口春奈だって、TBSのプライム帯で主演した『夫のカノジョ』(13年)など、平均視聴率は3・8%と散々でした。森の場合、まだまだ若いですから」

週刊新潮WEB取材班

2020年11月17日掲載

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