5000万本売れた「鬼滅缶」、専門家が指南する“正しい保管の仕方” 未開封はNG

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正しい保管方法は

 では、鬼滅缶はどう保存するのが正しいのだろう。答えは“中身は諦めて早めに飲み、あとはよく洗う”という、非常にシンプルなやり方だった。清水さんは飲み終えた缶は台所洗剤を使って洗って乾かし、缶が入っていたケースに入れて倉庫で保管している。開けた際のプルタブはつけたまま、だそうだ。洗っても意外と匂いは残り、虫が寄ってくる危険もあるため、心配であれば缶の上部にラップをかけて輪ゴム止めする方法をお勧めしている。

「缶ビールのコレクターの中には、プルタブがくっついたままの缶を良しとし、底に小さな穴を空けて中身を出し、見た目には未開封を保っている方もいます。ですが、私のような清涼飲料水の愛好家となると、ゼリーやらプリンやら固形物が入っている缶も保管範囲になります。底に穴を開けたくらいでは、とても中身を出せません。だから以前、清涼飲料水研究家の久須美雅士さんと話し合い、『ソフトドリンクは、プルタブを空けても缶はノーダメージということにする』と専門家間のルールを決めました(笑)。以降はこうやって保管しています」

 ツワモノの中には、缶切り等で鬼滅缶の上部を切り抜き、ペン立てとして使っているファンもいるようだ。だが「切ったあとのフチは鋭利なので危ないです。お勧めしません」と清水さん。大事なのは缶の中身ではなく、推しの鬼滅缶を求めてスーパーや自販機を回った、その思い出なのだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年11月12日掲載

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