“家庭用サウナ”で謝罪した大阪「池田市長」 姑息な隠蔽工作と種子島問題で火に油

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リハビリは口実

 なぜ、冨田市長はマッサージ用ベッドの上に畳を敷き詰めたのか、それは市長がベッドを市庁舎に置いた“口実”と密接な関係がある。

 NHKのニュースサイトNHK NEWS WEBは10月23日、「市役所にサウナ 池田市長が謝罪」の記事を配信した。

 市役所にベッドを置いた理由として、NHKは《簡易ベッドについては、腰の持病があり必要だなどとして、現在も残してあるということです》と報じた。

「冨田市長は高校、大学とアメフト部に所属しました。サウナを市庁舎に持ち込んだのも《サウナはスポーツ障害の後遺症状緩和のリハビリのため》と説明しています。

 要するに市長はベッドを置く時、堂々と『市役所で寝泊まりしています』と宣言できないことは分かっていたのでしょう。

 そこで、わざわざマッサージ用のベッドを用意し、《リハビリ用》という口実との“整合性”を取ろうとしたのです」(同)

 ところが、市長はリハビリ用ベッドの上に畳を置いた。この意味は大きいという。

サウナと畳を撤去

「冨田市長はリハビリ用のベッドに寝ていましたが、やはり寝心地が良くはなかったのではないでしょうか。普通のベッドに体を横にしたいと考え、畳を敷いたのだと思います」(同)

 市長が寝心地を追求した理由は、かなりの頻度で寝ていたからだろう。ベッドに置かれた畳から、市長が市役所で“生活”していた実態が見えてくる。

「実はデイリー新潮が取材を申し込む前、別のメディアが冨田市長にサウナやベッドの設置について取材しました。市長は慌てて、サウナやベッドに敷いた畳を撤去したのです」(同・市政関係者)

 つまり市長は、「“腰の持病”という口実を考えると、マッサージ用のベッドなら隠さなくてもOKだが、敷いた畳は隠さないとまずい」と判断した可能性がある。「畳ベッドだと市役所で生活していたことがバレてしまう」と考えたのではないだろうか。

「本音では、ベッドを市役所に置いたら有権者の理解を得られないと分かっていたはずです。それを“リハビリ用”という口実でごまかそうとしたのでしょうが、姑息すぎました」(同)

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