麻生財務相が愛用する「マウスシールド」 感染防止効果は期待できないと専門家が指摘

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正しいマスクの着用でウイルス侵入率が大きく変わる

 大西氏は、マスクの知識を持っていない人が多すぎると指摘する。

「安倍晋三首相が、防護効果が薄い布マスクを国民に配布しました。いわゆるアベノマスクです。マスクを着用しても、鼻を出している人がいます。感染対策というより、エチケットでマスク着用するという感覚ですね」

 マスクの着用の仕方で、ウイルス侵入率は大きく変わってくるという。

「医療関係者でも、正しくマスクを着用している人は少ないのが現状です。正しいマスクのつけ方ですが、不織布で鼻に当たる部分にはワイヤーが入っています。ワイヤーですから、最初隙間ができます。ワイヤーの真ん中をカーブを描くように曲げ、隙間ができないように鼻の形に沿って装着します。そうすることで、ウイルスの侵入を20%しか防げなかったのが、80%防げた例もあります」

 鼻の部分が大きく開いているマウスシールドは、まったく用をなさないということか。

「例えば、マスクと顔の間に髪の毛が1本入っていると、80マイクロメートルの隙間ができます。コロナウイルスの大きさは0・1マイクロメートル。自分の体の800倍の隙間があるわけですから、出入り自由です。そう考えると、マウスシールドがいかに防護用として適さないか、専門家でなくても分かるはずです」

週刊新潮WEB取材班

2020年10月15日掲載

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