「巨人・原監督」がぶちあげた「球界再編論」に「私はこう思う」

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贅沢税導入のすすめ

 こういったトレード効果を球界全体に広げていこう、球団のための選手ではなく、選手のために球団がどう考えどう動くのかという部分に重きをおく姿勢を示し、結果を出したのが今年の原監督ではないでしょうか? 

 さらにそのトレード期限を撤廃することにより選手の飛躍の場が広がると考えているのではと思います。

 余談ですが、高梨雄平投手のTwitterが可愛いので是非ご覧ください、巨人ファンではなくても彼が好きになります。

(例・2020年8月30日の投稿。竜聖2勝目!おめでとう!飄々としすぎてて、大江さん!と呼んでしまうレベル!そして今日も中川さんはえぐかった。1週間お疲れ様でした!社会人、学生の皆さん、明日は寝坊にお気をつけて!高梨は眠いです!それでは、おやすみなさい!)

 続きまして、支配下選手70人枠の撤廃についてであります。

「ベンチ入りとか一軍枠(の人数制限)は分かるが、70人枠というのもおかしな話。野球界発展(を考える)なら枠なんてない方がいい」と述べられました。

 これも球団間格差が出来てしまいそうですが、野球人口が著しく減少している今、若い人たちに「プロ野球選手になれる」「どこどこのユニフォームが着られる」といった希望を持たせる意味でも重要なことではないでしょうか?

 野球は9人でやるスポーツという認識もありますが、怪我があったり不調があったり衰えがあったりとそんなに何年も好調を維持できるものでもないですし、選手間で切磋琢磨し競争することにより、結果として技術の向上にも繋がるので、是非実現して欲しいですね。

 ただ、球団間格差(金持ち球団有利、給料が払えない)も出てきてしまうので、どなたかがおっしゃったようにコミッショナーが強い権限を持ってMLB式(選手の年俸総額が上限を超えたら、チームに超過分の課徴金を課す)贅沢税を導入してから実現するべきではありましょうね。

今年は絶対にDH制を使うべきだった

 そしてセントラルリーグDH制の導入に関しまして。

 私個人としては9人制野球を見慣れているからというのもあったり、ピッチャーが打席に入って意外なヒットやホームランを打つのを見るのが好きだったりするので現行ルール賛成派です。

 が、こと今シーズンに関しましては、各チームの投手の方々のコンディション不良などを目の当たりにしますと、導入すべきなのかなとも思います。以下、原監督のお言葉であります。

「今年は絶対にDH制を使うべきだった。これだけ怪我人が出ている。ピッチャーはピッチャーに専念できる。バッターはどこかで10人で、休ませながらできることもあった。特別な年だから何でやらなかったか。先発ピッチャーが調整不足だから、何人もケガしたでしょ」

 さらに「練習してはいけない環境で急激につくった。ルールをつくる人が現場の気持ちになり、現場の声を聞いて欲しい」と続けられました。

 確かに現場、特に選手にとっては特別な状況下での調整は困難を極めたはずです。

 この発言を読み解くと巨人のことだけを考えているわけではないことがわかります。

 巨人の先発投手は度々の離脱はありましたが長期離脱はしておらず、広島東洋カープの大瀬良大地投手や横浜DeNAベイスターズの今永昇太投手の長期離脱を慮っての言葉だと思います。

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