「安倍首相」辞任で居場所探し 最も食い込んだ「NHK岩田明子記者」の切望ポスト

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“菅さんは安倍さんの小僧”だというような感じで……

「普段から岩田さんには部下がおらず、一本独鈷。渋谷の本局ではなく、千代田放送会館に詰めてきました」

「ここ最近の岩田さんはキャスター志向が強く、“ニュース7に出たい”というのが本心でしたが、コメンテーターとしての出演に留まっていました」

「2018年春からは、『ニュースシブ5時』の木曜日レギュラー解説員として出演してきましたが、不満だったでしょうね」

 そうこうするうちに今年8月、安倍首相が電撃退陣を表明する。

「岩田記者は菅さん(義偉首相)のことを甘く見ていた時代があったそうです。“菅さんは安倍さんの小僧”だというような感じで……」

 と、永田町関係者。

「実際口に出したわけではないと思いますが、態度から菅さんも感じ取った。菅さんはそういうことには敏感で、かつ冷酷です。だから、菅さんの懐には入り込むことはできなかった」

 では、岩田記者が切望するポストとは何なのか?

「岩田さんはワシントン支局長を熱望しています」

 と、別のNHK関係者。「9・11」の際に断続的に情勢を報じた手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト)や、俳優・田中邦衛の長女・淳子氏らが務めた地位だ。

「全く望み薄かと言うとそんなことはなく、来年に異動の可能性があり、差し当たって前田晃伸会長案件になっていて、幹部はその行方を見守っているようです」

 この話を先の永田町関係者に振ると、

「あぁ、なるほど。その身の処し方は悪くないかもしれませんね。安倍さんは辞任直後の読売新聞によるインタビューで、菅政権の『外交特使』を引き受ける考えがあると話していましたね」

「外交に関しては、安倍さんの首席秘書官兼補佐官だった今井さん(尚哉・現内閣官房参与)も関係するとされています」

「岩田さんと今井さんは取材相手以上の関係では? という説が何度も永田町の中で持ち上がるなど、超がつくツーカー。安倍さんに最も食い込んできた岩田さんがその“レガシー”を活用する場所として、外国に目を向けたのは、ある意味で自然なことかもしれませんね」

週刊新潮WEB取材班

2020年10月4日掲載

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