竹内結子さんの原点は21年前に出演した「ウルルン滞在記」 18歳の貴重な素顔

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

スイス人も惚れる

「竹内さんが美人なのは言うまでもありませんが、当時はまだまだ素朴であどけなさが残っていました。頬もまだふっくらしていて本当に可愛かったんです。スイス人が見ても同じなんだなと妙に感心したものです。このルーカス君がまたいい味を出していました」(同)

 彼が竹内さんをキッチンに案内して、家族を紹介。すると突然、ルーカス君の行動がおかしくなる。鼻に手を当て、テーブルから離れていく。

「いわゆる鼻血ブーというやつです。彼女の隣に座っていたら、いきなり鼻血を出し始めて、ポタポタ垂れているのが映っていた。お父さんが“可愛い子が来たから興奮したんだろ”と言っていましたが、本当にそんなことがあるのかと……」(同)

 スタジオではMCの徳光和夫が「どう見たって、一目惚れですね」と言えば、パネリストの東ちづるは「あたし、鼻血出してもらったことなんて、ないよお」と騒いでいたが、確かに彼女は可愛かった。

「この家では、男どもはみんな竹内さんにデレデレになってしまいました。2人の息子が竹内さんと雪遊びをしていると、実直そうなお父さんも割って入り、息子たちを投げ飛ばしたり、四男のヤン君(18)は王様ゲームで王様になると、彼女に歯を磨いてほしいと命じ、お父さんは“女の子っていいなあ。可愛いんだもん”などと言い出したのも面白かった。もちろん、番組はそればかりではありませんでした」(同)

 番組のコンセプトはホームステイ中のチャレンジである。彼女は酪農の仕事を手伝い、一家の保存食であるソーセージ作りにも参加した。

「ソーセージ作りに当たって、父と息子で豚をしめるシーンもありました。お母さんからは、“これは男の仕事だから無理するな”と言われていましたが、竹内さんは目に涙をためてそれをじっと見つめていた。そしてお母さんと二人きりになると手を握って、泣きながら、命の尊さを語り合っていました。本当にいいドキュメンタリーだったと思います」(同)

 番組は涙のお別れとなるのだが、2年半後の01年9月、“再開スペシャル”で竹内さんは、スイスの一家を再び訪ねた様子が放送された。そこで最初のロケの際、彼女はお父さんから「仕事は何してる?」と訊かれたが、すぐに“女優”と答えることができなかったことが明らかになる。まだ女優として大きな仕事をしていないという気持ちがあったのだろう。

 この放送の約半年後、99年10月、竹内さんがヒロインの朝ドラ「あすか」(NHK)がスタートする。そして彼女は大女優への階段を駆け上っていた――。

週刊新潮WEB取材班

2020年10月4日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。