女性歌手が老舗事務所の「セクハラ」を告発 キス、性行為を強要され…

エンタメ 週刊新潮 2020年10月1日号掲載

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 このご時世、会社の評判に最も響くのがセクハラだろう。今回、美貌の歌手が告発するのは事務所マネージャーから受けた“被害”。しかも、彼女の所属先は竹内まりや・山下達郎夫妻が所属する老舗の芸能プロダクションだった。

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「事務所には13年間もお世話になって、その恩返しをするつもりで頑張ってきました。だからこそマネージャーからのセクハラにも耐えてきたのに……」

 涙ながらに訴えるのは歌手のELISAである。

 高校時代に歌手活動をスタートさせた彼女は、アニメソング界では知られた存在。今年4月に放映が始まった「銀河英雄伝説」のアニメ版でもエンディングテーマを歌っている。そんな彼女はデビュー以来、山下達郎の著作権管理などを目的に設立されたスマイルカンパニーに所属していた。

 問題の“マネージャー”が彼女の担当となったのは2018年5月のことだ。

「一緒に仕事をするようになってまもなく、“前から可愛いなと思っていた”と打ち明けられました。彼は30代後半で奥さんもお子さんもいるんですが、打ち合わせと称して食事に誘われることもしばしば。恵比寿の路上で、泥酔した彼に抱きつかれ、キスされたこともあります。それでも、仕事を持ってきてくれる彼に好かれなければと思って気持ちを押し殺していました」

「俺は本気だよ」

 だが、セクハラ行為はエスカレートするばかり。

「昨年4月にライブイベントでハワイを訪れた際には、飛行機の座席でズボンを下ろして“舐めてほしい”、と。ハワイでの公演後も、ホテルの部屋でお酒を飲んだ勢いで性行為を求められ、断り切れず……。それ以降、歌の練習中にリハーサル室に入ってきてキスを強要されたり、下着のなかに手を突っ込まれたこともある。私が引っ越したことを知ると、彼は電化製品の取り付けを手伝いにきたはずが、ベッドに押し倒しました。私が抵抗しながら“自分が何をしているか分かってるの?”と声を荒らげても、“俺は本気だよ”と言うのみ。もう我慢の限界でした。昨年11月に社長と面談して、全てを打ち明けたんです」

 当初、社長は真摯に耳を傾けたそうだが、

「双方が顧問弁護士からヒアリングされ、その結果を伝えられたのですが……。マネージャーの性的な言動を認めながらもハラスメントではない、と。要は、合意の上での行為で、痴話ゲンカじゃないかというわけです。さらに、この告発がきっかけで社長は私を疎んじるようになった。“後任が見つからない”、最後は“マネージャーと関係を持つようなタレントは扱いづらい”とまで言われ……。結局、今年1月に私から“辞めます”と伝え、9月いっぱいで契約解除になったのです」

 当の社長はこう答える。

「聞き取り調査で双方の言い分に食い違いがあったのは事実です。顧問弁護士は双方の主張を受けてハラスメントはないと結論づけました。ただ、妻子あるマネージャーが不倫関係に陥ったのは絶対によくない。彼女の気持ちに寄り添った対応ができなかったことを深く反省しています」

 悲恋ならばともかく、セクハラでは歌にもならない。

ワイド特集「うまい話には裏がある」より