「ジャパンライフ」逮捕劇 「詐欺・ネットワークビジネス」について聞いてみたら…

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ジャパンライフの集客チラシにメディアなどの著名人が

 さらに、たびたびニュースやワイドショーで皆さまが目になさったであろうジャパンライフの集客チラシ。

 安倍前首相在任時の「桜を見る会」招待状の部分だけを取り上げていますが、実はその下には自民党幹事長の二階俊博氏、元時事通信社解説委員の田崎史郎氏、NHK名古屋放送局長の島田敏男氏、元共同通信社編集局長の後藤謙次氏など、お歴々が名を連ねているわけであります。

 それをあたかも安倍前首相にだけ責任があるように仕向けるのはいかがなものでしょうか? 

 そしてこのジャパンライフ、巧妙と申しましょうか自社の商品の広告を朝日新聞・読売新聞・東京新聞にも掲載していたのです。

 さらにテレビCMも打っておりまして、なんと「桜を見る会」問題追及並びに「安倍叩き」の急先鋒であるテレビ朝日系「モーニングショー」にもCMを提供していたのであります。

 これにはコメンテーターの玉川徹氏もびっくりだと思いますが。

 いずれにしても、安倍前首相にだけ責任を押し付けて自分たちは知らぬ存ぜぬというのは通らないと思います。関わったマスコミの皆さんも是非猛省をなさって欲しいと思います。

 そして今回の話の根幹であるジャパンライフ巨額詐欺事件そのものについてのご意見を頂戴致しました。

この低金利時代に金利が年6%なんてどうして信じるのかな?

「欲をかくのも悪いけど、逆手に取るのはもっと悪いと思います」(40歳男性会社員)

「いや、詐欺師に対して刑が軽すぎると思いますよ。こういった案件は必ず自殺者を出しているわけですから、『間接殺人』と捉えても良いと思います。ですので重刑を科すべき」(51歳男性経営者)

「この低金利時代に金利が年6%なんてどうして信じるのかな? そんなおいしい話があったら普通教えないでしょ」(33歳男性公務員)

「これってオレオレ詐欺と並列で語られることがありますが、まったく違いますよね? オレオレ詐欺は善意や心配な事柄に対して金を払ってしまう行為であって騙している側が極めて悪質なことですよね。でもこの手のことって欲をかいて金を巻きあげられて被害者になるわけだから、まったく同情できませんね」(28歳男性会社員)

「『郵便局も銀行も潰れる、ジャパンライフだけが生き残る』って言われて信じる人がいるんですね。郵便局や銀行が潰れたらほぼ国家が破綻するってことでしょ? でも灯台下暗しと言うか、あまりにも大きな嘘って真に思えることがあったりするんですよね、私も詐欺とは違うけど嘘つきの友人に騙され続けたことありますよ」(54歳女性自営業)

「私もママ友に誘われてネットワークビジネスをやってたことがありますけど、正直全然儲からないので辞めました。化粧品関係ですね。辞めた理由は、儲からないっていうのもありましたが、集会みたいなのがあるのわかりますよね? あれに行くと成功例をとくとくと語る人のキラキラした目が気持ち悪くって。洗脳されなかったぞっていう感じかな?」(38歳女性専業主婦)

 皆さま貴重なご意見ありがとうございました。同意したくなる意見ばかりでした。

 ともあれ、詐欺というものは、いつの時代もなくならないものですね。

徳光正行(とくみつ・まさゆき)
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し『伝説になった男~三沢光晴という人~』『怪談手帖シリーズ』などを上梓。4月27日には岩井志麻子氏との共著『凶鳴怪談』を出版。現在YouTube「徳光ちゃんねる」でも活躍中。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月22日掲載

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