剛力彩芽を悩ませた「前澤イメージ」 バーター出演への負い目も退所の原因に

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ギャラの取り分を協議

 本業より私生活で巷を賑わし続けてきた剛力彩芽(28)。ZOZO創業者の前澤友作氏(44)と手を携えて新会社を興したことを本誌(週刊新潮)が報じたのは2カ月以上前だったが、ついに彼女はオスカーとの訣別を発表した。その裏で剛力が抱えていた“葛藤”とは。

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 時代の寵児との熱愛、破局、電撃的な復縁――。本業である女優の印象はいささか薄いが、私生活では、ドラマ顔負けの恋愛模様で世間を賑わしてきた剛力彩芽。

 その彼女が、8月31日、所属事務所「オスカープロモーション」からの独立を発表した。

 本誌は今年7月9日号で、彼女が前澤友作氏の支援を受け、3月に芸能事務所「ショートカット」を設立していた事実を報じている。この時点ですでに、“オスカー退所”へのシナリオは密かに、かつ着実に進行しつつあったのだ――。

「デイリー新潮」では、8月30日午前1時に彼女の退所を速報。その前日の29日、オスカーの古賀誠一会長は剛力退所について、

「まだ結論は出ていませんので、お話しすることはありません」

 と語っていたものの、この29日近辺が、まさに退所に関する大詰めの段階だった。事情通が解説するには、

「この週末、剛力サイドとオスカーサイドの弁護士の話し合いが山場を迎えていました。剛力さん自身は、もうこの話し合いには同席していません。彼女が最終的にオスカー独立を決めたのは本当につい最近で、8月に入ってから。オスカーとは8月末で契約満了となるため、更新に関する話し合いの場が持たれるタイミングで、剛力さんは退所の意思を伝えたのです。弁護士同士の話し合いは事務的な諸条件を整理するのが主な目的でした」

“事務的な諸条件”とは、

「オスカーが取った舞台や映画、テレビの仕事をどうするかといった点です。それらが退所後にもある場合には、引き続きオスカー時代の報酬とするという取り決めをしてから辞めるのが業界の通例です。実際、剛力さんにはそういった仕事はいくつかある」

 たとえば、稲垣吾郎主演の舞台「No.9―不滅の旋律―」の再々演。これは今年12月から来年1月まで続くので、会社と剛力本人の“ギャラ”の取り分はオスカー時代に倣うはず。

 また、舞台同様、すでに撮影している映画の公開待機作についても同様の扱いとなるだろう。しかし、と先の事情通が語る。

「彼女の唯一のレギュラー番組に、フジテレビ系の『奇跡体験!アンビリバボー』があります。そして、現時点で情報解禁となっていない出演映画が、秋に発表される予定。これらの仕事を“フリーの剛力彩芽”としてこなすのかどうか。弁護士同士の話し合いでは、このあたりの条件が詰められたと思いますよ」

「バーター出演」に負い目

 いずれにせよ、剛力の退所への思いは事務所を興したときから醸成されはじめ、8月に固まったわけだが、

「彩芽は、かつてないほど悩みました」

 と、剛力の知人が明かす。

「まず、彼女は、尊敬していた米倉涼子さんが今年4月に独立したことに、強いショックを受けていました。米倉さんが独立した4月前後が、彩芽が本格的に退所を考えるようになった時期です。契約が給料制から歩合制に変わったので、自らの事務所設立は税金対策という目的もあったでしょう。ですがいま振り返れば、まちがいなく独立への布石でしたね。同時に、次々とオスカーからタレントが独立していくなかで、自分が事務所に残り続けることに不安を覚えるようになった。それは彼女自身が自分の“立ち位置”をきちんと把握していたからなんです」

 立ち位置とは、いかなるものか。

「前澤さんと付き合い、それがSNSにアップされることで、自分にはどうしても拭いきれない“色”がついてしまった。彩芽はそういう負い目も感じていました。そんな自分の仕事を、オスカーが無理をして他のタレントと抱き合わせのバーターなどで取る。そこにすがることもできるけれど、彩芽はそれをストレスに感じ、独り立ちすべきだと思い至ったわけです」

週刊新潮 2020年9月10日号掲載

特集「『剛力彩芽』オスカーにさよならの胸の内」より

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