「農業アイドル自殺訴訟」で場外乱闘 タレント弁護士がちらつかせた“月9出演”話

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「単刀直入に言います。署名押印をください」と切り出す佐藤弁護士に、橋川さんは「怖い……」

 それがこの音声データなのである。音声は佐藤弁護士が本題を切り出すところから始まる。どうやら橋川さんは原告弁護団と密室にいるようだ。

佐藤「単刀直入に言います。署名押印をください」

橋川「そうですね。私もまだ24で、正直裁判のこととか全くわからないし、それを書いて今後の将来がどうなるかというのも、聞いた話とかではワーという感じになっているんで、正直怖い」

佐藤「僕たちはずっと裁判というのに関わってきているので、9年以上(弁護士を続けてきて)、陳述書を出して不利益になった人って見たことないですし、デメリットって特にあるものではないんですよ。ただ、皆さん漠然の怖さはあるのかなと思って」

橋川「うん、めちゃくちゃ怖いですよ、私は」

「怖い」という言葉を二度も出して、サインを拒む橋川さん。

佐藤「それをどうやって拭えるんだろうと思っていて、それは具体的に橋川さんが東京とか、アイドルだったり、タレントで作るというか、活躍できる道筋を示してあげたほうがいいのか、正直僕としてはどうすればいいのかっていうのが分かっていなくて、その漠然の不安を拭うために。陳述書を書いてもらうためというか、不安を拭うためにはどうできるんだろうみたいな(後略)」

橋川「ベテランですもんね」

 お追従に気を良くしたのか、佐藤弁護士は陳述書について解説し始める。

佐藤「結構、陳述書って協力してくれる人もいれば、くれない人もいたときに、一人一人こうやって説得して、署名押印もらうのも弁護士の仕事の1つだし。(中略)これに協力したことよって、『じゃあ、リターンがあるなら』と具体的に言う人もいるんですよ。先生が守ってくれるんだったらとか、先生がリターンをくれるならとか。リターンってお金じゃないよ。お金は渡せないからね。それはやっちゃいけない話なんで」

佐藤弁護士「その代わり、将来に対する道筋作っていきますよ」

 お金ではない「リターン」があると訴える佐藤氏。その直後に「月9」発言が出てくるのだ。

佐藤「その代わり、将来に対する道筋作っていきますよとか、その代わりグループ含めて橋川さんの今後の活躍というのをできるだけサポート、リーダーはともかく私としてはやれるよという話をしていったり、実際それで月9は動いているし」

 この時点で「月9」の詳細は浮かび上がってこないが、実際、佐藤氏はフジテレビのドラマ「リーガルハイ スペシャル」「SUITS/スーツ」などの監修を担当している。彼の話はさらに続く。

佐藤「ほかの東京の僕が関わっている芸能事務所の提携の話っていうのは進めてるし、山本裕典君とか、いろんな俳優さんいるので。でも、その中でそれが果たしていいのかどうか分からないし、東京の事務所と業務提携して、東京で活躍することが夢にかなうかどうかも分からないし、そこは率直に言っていただけたほうがいいのかな」

 佐藤弁護士は、すでに東京の芸能事務所との提携話も進めており、橋川さんが松山から上京した暁には、芸能活動をサポートしていくつもりのようだ。だが、いくら彼が親身に説得を試みても橋川さんの意思は固い。

橋川「だから、いろいろ考えてくれてるのもすごい申し訳ないなと思ってて、私、田舎者なんで、本当に。そういう覚悟というのが多分ないですね、正直いうと」

 そんな彼女に対し、佐藤弁護士はこう説くのであった。

佐藤「でも、芸能界、もし生きていくなら、この選択の繰り返しなんで」

橋川「本当に、怖いですね」

佐藤「その結果があるのが、今も活躍されているタレントさんたち」

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