韓国政府が声をからして叫ぶ「日本不買」、その不都合な真実

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撤退の決まった日産車を「より安く購入する方法」という書き込みが

 アシックスは韓国女子バレーボール国家代表チームのスポンサーで、ミズノは金軟景個人のスポンサーだ。金軟景選手は国際的なスポーツで競技とは全く関係がない自分の政治色を打ち出したことになる。

 これに対し、韓国の反応は「すばらしい行動だ」「信念がある」という声が大半だった。複数のメディアはプロスポーツ選手の資質を指摘したが、それは埋もれてしまった。

 日産の撤退も代表的な例だ。

 日産が韓国市場から撤退するという噂は2019年ごろから広まっていた。

 実際、韓国日産は、今年の12月末まで営業活動を続け、韓国市場から撤退すると発表した。6月のことだ。

 韓国に輸入される日本車の大部分は、日本国内とは異なる米国仕様車だ。

 そのため韓国日産は商品競争力の不足が販売量の下落につながり、それが決定的な要因となって撤退に至った。が、「反日」フレームを好む人は不買運動の影響、韓国人の団結力だと喧伝する。

 その後、30%を超えるディスカウント率という、積極的どころか攻撃的なプロモーションが奏功したのか、韓国日産はすぐに全ての在庫を売りさばいた。

 インフィニティも同様だった。ネット上では「日産車をより安く購入する方法」という書き込みが掲載されもした。

 反日や不買運動は個人の選択である。

 ある人は日本とビジネスをするし、ある人は旅行に行くこともできる、ある人は日本製品を使う。

 反日という殻に閉じこもって自分と違う考えを持っている人を非難し、集団意識を強調するのが、果たしてグローバル時代に合った正しい行動だと言えるのだろうか。

ソウルトンボ
ソウル在住の韓国人ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2020年9月5日掲載

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