「わたナギ」で注目の高橋メアリージュン バラエティから映画まで重宝される理由

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演技力もある苦労人

 フィリピン人の母と日本人の父を持つ高橋は、モデル出身だが、バラエティやドラマ、映画、CMでもよく見かける。

「日本人好みの濃いめの顔立ち。妹のユウと共に、バラエティにも滋賀弁丸出しのぶっちゃけトークで喜んで出演してくれるので、スタッフからの評判も良い。女優として注目されたのは、14年の映画『闇金ウシジマくん Part2』では、主演の山田孝之のライバルとなる女闇金経営者を演じて、観客を震え上がらせました。同じ年の『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では、藤原竜也の愛人で世話役を務める妖艶な美女役で、武井咲や蒼井優、土屋太鳳ら蒼々たる面々に交じって存在感を発揮しました。『ウシジマくん』ではその後のドラマ、映画でも同じ役で起用されましたから、ファンの評判も良かったのでしょう」(同)

 高橋は18年、19年と連ドラ4本に出演。今年も「わたナギ」以前に、「オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~」(WOWOW)、「行列の女神~らーめん才遊記~」(テレビ東京)に出演している。美人で演技ができるとなれば引っ張りだこになるのも分かる。

「それともう一つ、彼女が重宝されるのは、事務所がうるさくないし、ギャラも高くないからというのもあるんです。高橋姉妹が所属するエイジアプロモーションは、業界では中堅の芸能事務所です。読者モデルにはじまり、身につけたものがことごとく売れて“100億円ギャル”とまで呼ばれた益若つばさが初期から所属していることで知られています。最近では、モノマネタレントのりんごちゃんも所属(業務提携)しています。彼女もテレビよりも営業が収入のメインでしょう。つまり、この事務所は、テレビの出演料以外で稼ぐ術を知っているのです。高橋姉妹も多くのCMに出演していますから、テレビは出られるだけで宣伝になりますからね。だからギャラや露出の仕方に一切口を挟まない。日頃、強面の事務所ばかり相手にしているプロデューサーにとっては、“一服の清涼剤”と言ってもいいほどありがたい存在なんです」(同)

 そういえば、ラジオのレギュラー番組の生出演中に、番組降板を直訴した“リアル峰不二子”こと小倉優香もエイジアだったような。

「そうです。“降板テロ”とまで呼ばれた事件でしたが、これも事務所の放任主義が生んだ、あだ花かもしれません」(同)

 高橋姉妹は大丈夫か。

「彼女たちは問題ありません。子供の頃に父親の会社が倒産して、大借金をかぶり、姉妹はもちろん、Jリーガーの弟・高橋祐治らは、今も借金返済のために両親にお金を送っているそうです。加えて、メアリーは20代で難病の潰瘍性大腸炎、子宮頸がんを患うなど、ああ見えて苦労人です。いたずらに仕事を放り出すような子ではないですよ」(同)

 所属事務所では、高橋姉妹が稼ぎ頭なのだろうか。

「益若は今も人気がありますからね。ただ、事務所としてはメアリーに主力を移しつつあるのでしょう。あの事務所の営業活動って面白いんですよ。コロナ禍の中でも、所属タレント20人ほどが掲載されたカタログと言うよりも“チラシ”を持ち歩いて、テレビ局内で売り込むんですけどね。最近もらったチラシの筆頭はメアリーでした。小倉の降板テロで傷ついた事務所の汚名返上のためにも、彼女は今後ますます働かないといけないかもしれませんね」(同)

 くれぐれも体には気をつけて。

週刊新潮WEB取材班

2020年8月18日掲載

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