「ベトナム独立戦」を支えた旧日本軍「秘密戦士」の生涯(下)2つの受勲と悲劇

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 元陸軍少尉、谷本喜久男氏(1922~2001)はベトナムでの長年の野戦暮らしでマラリアなどに罹患し、その発症にも苦しんだという。

 しかし、フランスの撤退を決定づけた1954年の「ディエンビエンフーの戦い」に勝利した後、帰国の道が開かれることになった。

 この時期、日本、中国、ベトナムの赤十字社が協議、連携し、同年10月末には70人余の残留日本兵らがトラック、鉄道など陸路で約1カ月かけて中国・天津に移動。11月末には第9次引き揚げ船「興安丸」に乗って舞鶴港から本土に上陸し、帰郷を果たしている。...

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