「二宮和也」「西畑大吾」「美少年」「キンプリ」…ジャニーズと平和の物語

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 故・ジャニー喜多川は朝鮮戦争に米兵として参加した経験を持ち、それゆえに平和の尊さ・戦争の虚しさを物語に盛り込んできた。ジャニーズのメンバーも組織の中で戦争について考えてきたあとが垣間見えるという。「美 少年」の連ドラ初主演作のテレビドラマ『真夏の少年~19452020』を皮切りに、ジャニーズと平和について、『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著者・霜田明寛氏が綴る。

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 ジャニーズと戦争は相性がいい――と書くといささか不謹慎だが、正確に言うと、ジャニーズと戦争を描いた作品の相性は抜群である。その理由や、それが故・ジャニー喜多川の表現しようとしてきたものと一致することについては後述するが、この相性の良さを改めて感じたのが、テレビドラマ『真夏の少年~19452020』(テレビ朝日系・金曜・23:15)である。

 テレビ朝日の7月期金曜ナイトドラマ『真夏の少年~19452020』は、10代後半のメンバーからなる、ジャニーズJr.内のユニット「美 少年」の連続ドラマ初主演作である。単なるアイドルドラマのように感じる人も多いかもしれないが、それで敬遠してしまうのはいささかもったいない作品である。

「自由を感じない若者と、自由を奪われた兵士が、時空を超えて出会った」というキャッチコピーのこのドラマは、博多華丸が演じる軍服を着た男が1945年からタイムスリップしてきて、高校生たちと日々を過ごすというストーリー。

 香港の若者のデモ運動をテレビで見ながら、自由な現代にあって思うように行動してない自分たちを省みるなど、“現代の若者”の描写も丁寧だ。“戦時中”の大人と出会った高校生たちは、現代とは異なる価値観を突きつけられ、成長していく。

“戦争について考える若者たち”という設定は、一歩間違えると、形式だけが先行し、軽薄になってしまう危険性もあるが、彼らがそう見えないのはなぜか。もちろん脚本の巧さもあるが、それだけではない。

 それは、演じる美 少年のメンバーたち自身が、ジャニーズ事務所という組織の中で、これまでに戦争について考えることをしてきているからではないだろうか。

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