韓国、漢字撤廃政策のツケ…過去にこだわる民族が歴史を知らないという皮肉

国際 韓国・北朝鮮 2020年8月11日掲載

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「日帝の痕跡を消す」ための整理をスタートしたソウル市

「8・15」が近づいて、植民地時代の記憶が甦るということなのだろう。ソウル市は8月6日、日本人や日本企業名義で放置されている土地や建物を「日帝の痕跡を消す」ということで、整理することにした。統治時代の建物はいまもたくさん残っているのは、設計が良くて丈夫だからだ。一方、その他の「日帝の痕跡」と言えば漢字があげられる。1970年代以降、漢字は廃止され、学力低下は社会問題化。朴槿恵前政権は漢字教育の復活を決めたものの、文在寅政権はこれを白紙に戻した。40代前半より下は漢字が読めず、そのツケを払い続けているというのに。

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 韓国人名は姓1文字と名2文字の3文字が一般的で、韓国政府は1948年から4文字以上の日本人名で登記されている土地地番の検収に着手した。日本人所有と思われる土地、建物の登記は10万4000件で、そのうちソウルには土地262件と建物2760件、合わせて3022件があった。

 ソウル市は統治時代に日本式の名前で登記した韓国人の土地や建物が含まれている可能性もあるとして、1件1件確認した上で、実在しない土地や建物は登記から抹消し、実在する不動産は収用を検討することにしたのである。

 日本と韓国は日韓基本条約の締結時、1945年8月15日以前に得た財産権を相互に放棄する約定を交わした。韓国政府とソウル市は50年以上もこれを放置していたことになる。

 国交回復の60年代以降、日本を模倣してきた韓国。1910年から45年の統治時代に日本が持ち込んだ「日帝残滓」を排除しようという声は、何度も上がっては放置を繰り返してきた。

「日帝残滓」の主なものが建物と日本語、特に漢字である。

 統治時代の建物はいまもたくさん残っているが、設計が良くて丈夫なのだ。

 京城駅はKTX開通前の2003年までソウル駅舎として利用され、いまは博物館になっている。旧朝鮮銀行も中央銀行の博物館だ。三越百貨店京城店は新世界百貨店本店、丁子屋百貨店本店はロッテヤングプラザとして、当時と同じ用途で営業を続け、京城電気本社ビルは電力事業を引き継いだ韓国電力公社のソウル本部として活用されている。

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