広島カープ不振のワケ…投壊だけど打率はトップ、佐々岡監督は本命ではなかった

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5点取らないと勝てないチームは「捕手王国」

「球団フロントとしては、現在2軍打撃コーチの東出さん(輝裕)に次の監督を託したいと思っています。黒田(博樹)さんや前田(智徳)さん、新井(貴浩)さんはいつも監督候補として名前が上がりますが、強いて言えば新井さんに少しだけ可能性があるくらい。残りの2人はまずないでしょうし、金本さん(知憲)? それは待望論すらないですよ」

 喫緊の課題は投手陣。チーム防御率は4・4。つまり、投手陣の調子がこのままだと毎試合5点取らないと勝てないことになる。

「監督からクローザーだと明言された岡田(明丈)が早々に期待を裏切ってしまって、そこが安定していなままなんですよ。それと笑い話じゃないですが、チームは『捕手王国』になっています。會澤、坂倉(将吾)、磯村(嘉孝)、中村(奨成)……。もちろん石原もいるし。磯村は例えば中日とかなら1番手ではないかもしれないですが、100試合くらいはマスクをかぶれる実力があるのに、1軍と2軍を行ったり来たり。3年前のドラ1・中村が絡める余地がほとんどない」

 チームが崩壊するレベルではないものの、雰囲気はどうもギクシャクしていて、ポジションを奪おうとする若手の台頭もない。1990年代後半から長らく続いた暗黒時代の入り口を思い浮かべる関係者も少なくないという。

週刊新潮WEB取材班

2020年8月8日掲載

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