最低視聴率を記録した織田裕二「SUITS2」 「中島裕翔」が霞んでしまっているワケ

エンタメ 芸能 2020年8月3日掲載

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非常に真面目な役者だけに

 とはいえ、実写邦画歴代興行収入では、未だ破られないNo.1の金字塔『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03年)の主演俳優であり、ドラマでも『東京ラブストーリー』(フジ)などヒット作も多い、天下の織田裕二主演ドラマである。そして米国の大ヒットドラマ「SUIT」のリメイクで勝負をかけたのだ。第1シリーズには、「東京ラブストーリー」の相手役だった鈴木保奈美との27年ぶりの共演が話題になった。そして第2シリーズでは、吉田鋼太郎を敵役に迎え、話題性は十分だったのだが……。

「そうですね、いつからこうなっちゃったんでしょう。16年に彼が主演したドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS)では、貴族の末裔ながら警察の捜査に首を突っ込む探偵まがいの役で、妙なセリフ回しが話題となりました。織田が考えてきたキャラクターだったようですが、TBSには、それを止められるスタッフがいなかったそうです」(同)

 確かに、織田はフジの作品が多いことで知られる。

「『SUIT』はフジですけど、今やフジにも織田を止められる人はいないんでしょう。一昨年のシーズン1の時にはそれほど気になるところはなかったのですが、今期のシーズン2では、織田の怪演が炸裂しています。なんだか、出演者の中で1人だけ、洋画や海外ドラマの吹き替えのようなセリフ回しが気になって、他の演者の芝居が頭に入ってこないんです。織田のバディ役である中島裕翔も、前シリーズでは彼のニセ弁護士にスポットが当てられ、バレるかバレないか、ハラハラしたものですが、今回は織田の怪演に振り回されて、すっかり霞んでしまいました」(同)

「半沢直樹」でも、市川猿之助だけが時代劇の演技をしているのが気になる、という声もあるが……。

「猿之助さんの場合はわざとでしょうね。あれほど歌舞伎に現代を取り入れるのが上手い人ですし、同じ歌舞伎役者の片岡愛之助がオネエ言葉で共演しているのですから、それに負けないキャラを取り入れたのでしょう。もちろん彼は脇役だから、そうした遊びもできる。主演がやるのとは全く別の話でしょう」(同)

 織田の場合は、なぜ吹き替え演技になってしまったのだろう。

「もともと非常に真面目な人なんです。作品のアイデアを常に考えているような役者です。役のキャラクターについてもそうでしょう。それで、新しい考えが思いついたら、スタッフに、夜中だろうとお構いなしに電話してくる。それくらいマジメな人なんです」(同)

 今回は吹き替え版を一所懸命に見て研究しちゃったためだろうか?

「彼が所属する事務所のタレントは彼一人。ですから、バーター取引などということもなく、テレビ局に折れることもない。織田がこうやると言ったら、従うのが事務所の姿勢です。以前に、織田が目薬のCMでやっていた“キター!”などを、彼のモノマネとしてやっていた山本高広に対し、異例の猛抗議したのも事務所でした。コロッケと美川憲一の例を出すまでもなく、モノマネ芸人とマネされる芸能人はウィンウィンの関係になって、お互いにいい関係にするものですけどね。今回はシーズン1とは違って、“織田節全開”という感じです。それがあまり良い方向に行っていない気がします」(同)

週刊新潮WEB取材班

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