三浦春馬さんの素顔 16年来の親交があった茨城「サーフィン師匠」が偲ぶ

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そんなの出たらアウトだから

卯都木:映画「キャッチ ア ウェーブ」(06年4月公開)で、サーフィンのシーンがあるというので、「若い俳優に教えてやってくれないか」と頼まれたんだよ。誰に?って、行きつけの居酒屋の大将だよ。その店には、春馬の家族もよく行っていたらしいんだ。それで、お母さんに連れてこられた春馬に会った。まだ中3だったかな、当時は身長も170センチもなかったと思う。まだ若いのに礼儀正しい好青年だった。顔はまだあどけなかったけど男前で、将来はかっこよくなるんだろうな、と思ったよ。それで俺がよく行く海岸で、毎週土日にサーフィンの特訓が始まったんだ。クランクインする3週間前だったけど、春馬は運動神経も良いし、筋も良かった。

――15歳でも役作りはしっかりやっていたようだ。映画の撮影は無事終わったが、その後も卯都木氏との交流は続いた。

卯都木:「サーフィンを趣味にしたい」って言うんだよ。それで、春馬のショートボードはウチで預かって、月に1~2回、東京から電車で来るようになったんだ。つくば駅まで迎えに行って、朝ご飯を食べて、サーフィンやって、駅まで送ると帰って行く……。そのうちどんどん男前になって、あっという間に俺の身長も超されたよ。俺はいつもスッポンポンになってウェットスーツに着替えるんだけど、春馬は「なんでタオル巻かないんですか?」って聞いてくる。「これが俺のスタイルなの」って言うと、あいつもマネするようになってね。2人とも全裸になって着替えるようになった。「ジャジャジャーン!」なんて見せ合ったりしてね。「ダメだよ、写真撮っちゃ。そんなの出たら、アウトだから」なんて言って笑ってたっけ。

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