三浦春馬さん急死で松岡茉優共演「カネ恋」の行方 TBSが簡単にお蔵入りできない事情

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TBS「火曜ドラマ枠」の原点

◆スポーツ報知:7月20日「菊池真由子さん、三浦春馬さん死去で撮影中の共演者の状態明かす『憔悴しきっている…代役を立てて撮影再開というわけには絶対いかない』」

《20日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)では、18日に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)について報じた》

《スタジオ出演した芸能リポーターの菊池真由子さんは(略)共演者の状態について「次の日も午前中から撮影がスタートするはずだったのに、三浦さんが来なくて。入って来たのは訃報だったということで、共演者の方たちも憔悴(しょうすい)しきっているということで、代役を立てて撮影再開ですというわけには絶対いかないですよね」》

 だが、こうした報道に民放キー局のドラマスタッフは異議を唱える。

「TBSにとって火曜の22時から始まる『火曜ドラマ』枠は高い視聴率が見込めます。そう簡単にお蔵入りとするわけにはいかないでしょう。過去のヒット作を振り返るだけでも、それは明らかだと思います」

 この枠は2005年から14年まで、お笑いコンビ・ダウンタウンのレギュラー番組が放送されていた。「リンカーン」(05~13年)と「100秒博士アカデミー」(13~14年)の2本だ。

好調な営業成績

 14年4月から「水曜日のダウンタウン」(22:00)がスタートしたため、火曜午後10時からドラマが始まったという経緯がある。

 当初は視聴率で苦戦することもあったが、2016年にメガヒットを放つ。それが「逃げるは恥だが役に立つ」だ。

 第1話は10・2%だったが、回を追うごとに人気を呼び、最終回は20・8%、平均視聴率も14・5%に達した(註:ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム:以下同)。

 その後も「あなたのことはそれほど」(17年:平均視聴率11・2%)、「義母と娘のブルース」(18年:同14・2%)とヒット作を連発した。

 新型コロナウイルスの影響で放送延期となっていたが、7月7日から放送が始まった「私の家政夫ナギサさん」も初回が14・2%、第2話が12・8%と好調な滑り出しとなっている。

 この枠はタイトルを4字に圧縮することも伝統で、放送年順に「にげはじ」、「あなそれ」、「ぎぼむす」、「わたなぎ」となる。そのため今回も「カネ恋=かねこい」と呼ばれているわけだ。

「TBSと言えば日曜午後9時の『日曜劇場』が名実共に看板番組ですが、火曜ドラマも高視聴率のおかげで、CMの枠も高く売れます。TBSにとっては最重要の“生命線”の1つですから、そうそう簡単に『カネ恋』を諦めるわけにはいかないはずです」(同・関係者)

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