遠藤保仁がJ1出場記録更新! 武器はスタミナと“ジーコ直伝”フリーキック

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 J1再開初戦の4日、ガンバ大阪の遠藤保仁(40)が、歴代最多となるJ1通算632試合出場を達成した。

 昨年8月には、日本人選手初となる公式戦千試合出場を果たしている。

「世界を見渡しても類例は見当たらない偉業。なので、本人はこの記録を最も誇りに思っているようです」

 とスポーツ紙サッカー担当記者が語る。

 遠藤といえば、日本代表ユニホームを着た姿の方がお馴染みかも知れない。彼は、代表として国際Aマッチに150試合以上出場しているが、これもまた日本人最多である。

「日本代表というと、自身のキャリアアップ、勲章とだけ捉えている選手が少なくないですが、遠藤は、日本を背負って戦っているという意識が常に滲み出ています。歴代監督はそこに信頼を寄せ、彼を代表に招集しているのでしょう」

 中央やや後方でプレーすることが多い遠藤。失礼ながら、ボールを追いかけるでもなくチンタラと歩いているイメージがあるが、

「実は、試合中に走った距離を計測すると、決まって遠藤がチームで一番動き回っているんです。彼は鹿児島実業出身。鹿実は、練習でひたすら走らされることで有名です。走らない選手は、上手くても試合に出してもらえないのだとか」

 また、遠藤を語る上で欠かせないのが“フリーキック”である。

「元々上手かったのですが、代表でジーコ監督から直接教わって磨きがかかった。ジーコ曰く“ゴールの枠を見て蹴ってはダメ。(相手選手が作る)壁を狙え”。遠藤はその極意を後輩の代表選手にも伝えているそうです。コロナでタイトな日程になっている今季のJは、フリーキックがより効果的な武器になりそうです」

 不惑の薩摩隼人に期待。

週刊新潮 2020年7月16日号掲載

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