「ハケンの品格」「BG」がなぜか第2話で視聴率急落 両者に共通する重要なデータ

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展開は全く同じ「ハケン」、バディものに変わった「BG」

「それと、ストーリーが13年前と全く変わっていないのも、よくなかったのかもしれません。SNSにも書き込まれているように、確かに古い感じがします。今後も前シリーズをなぞるような展開だと、苦戦するかもしれません」(同)

 それに、コロナ禍前に撮影されたということが分かるシーンも多かったという。

「社員食堂で大声を張り上げたり、超満員のそば屋に入ったり、仕方がないことですが、今の世の中とリンクできていないと感じる部分は多いですね」(同)

 一方、「BG」は、前シリーズとは明らかに作りが変わった。第1シリーズではチームとしてのボディガードだったが、今回はキムタクと斎藤工のバディものになっている。

「テレ朝としては、『相棒』に次ぐバディ・シリーズに育てたいのかもしれませんね。前シリーズでは、江口洋介や上川隆也、石田ゆり子、そして元妻役に山口智子とレギュラー陣に力が入っていましたが、今回はどちらかというと、週回のゲストに力を入れているのかもしれません。ですから、前シリーズと比べたコメントというのも、少ないように思います」(同)

 以前と変わらぬ「ハケン」、作りを大きく変えた「BG]だが、第2話では視聴率を落とした。広告代理店関係者が言う。

「実は第2話で、どちらもF2層(35~49歳の女性)がかなり離れてしまったんです。『ハケン』は初回9・2%でしたが、2話では5・6%に。『BG』は8・3%から6・3%に下がりました。どちらも2週目は、番組史上ワーストの数字でした」

 どういうことだろうか。

「つまり、初回はようやく始まったので見てみたものの、第2話は、東京都の『東京アラート』による休業要請が解除された6月19日の後に放送された。F2層はアクティブですからね、“夜の街”に出て行ったため、リアルタイムの視聴率は下がったと考えるべきでしょう。これはドラマに限らず、他の番組でも同様です。コロナ直前と比べ、F2層の視聴率は下がっています」(同)

 逆によく見ているのはどういった層だろうか。

「F3層(50歳以上の女性)です。『ハケン』のF3視聴率は初回12・6%、第2話10・8%、『BG』は初回17・4%、第2話14・9%とどちらも下がってはいますが、篠原もキムタクも50歳以上が支えているという状況です。裏を返せば、『BG』の斎藤工や間宮祥太朗ではF2層を引き留められなかったようですね」

 注目ドラマも自粛解除には敵わなかったということか。果たして、7月19日にスタートする7年ぶりの新シリーズ「半沢直樹」(TBS)はどうなることやら。

週刊新潮WEB取材班

2020年6月29日掲載

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