渡部不倫で見えた「芸能人を売る素人」の怖さ 独立する芸能人たちの今後はいかに

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 アンジャッシュ渡部の不倫騒動が収まらない。彼を売る女性は増えるばかりのようだ。我も我もと不倫関係をバラす女性たち。渡部への復讐心なのか、自己顕示欲なのか動機はわからない。金銭目的とも考えられるが、一番の目的は憂さ晴らしなんだろうなと思う。

 芸能人を売る素人。昔からいただろうが、SNSの発展で飛躍的に増えた。職場にお忍びデートで来たタレントを盗撮して交際をバラす者。LINE画面のスクリーンショットで自身との親密な関係を匂わせる者。マスコミにはにらみを利かせられる芸能事務所も、全国の一般市民に目を光らせることはできない。よっていま、有名人が最も気をつけなくてはならないのは、素人の存在ではないか。思えば活動自粛中のNEWS・手越祐也も、交際を匂わせる女子大生のアカウントを皮切りに「手越ガールズ」の存在があらわになった。 前澤友作ZOZO前社長や敏腕編集者の箕輪厚介氏も、LINEやメッセンジャー上でのセクハラ文面を暴露されている。

 そしてそうした行為の一番ターゲットにされやすいのは、事務所という盾のない、独立したタレントたちではないかと思うのである。

道端アンジェリカも独立宣言…問題発覚後に独立するタレントたちは格好の標的

 米倉涼子に岡田結実など、オスカー所属のタレントの独立が続いている。オスカー以外では柴咲コウ、石田ゆり子、ブルゾンちえみ(独立後は本名の藤原史織)もそうだ。彼女たちは人気だけでなく、そろって社会問題への関心も高い。単なるタレントではなく、地に足のついた社会人としての一面も見せている。

 そしてこのブームに乗ってか、かつて美人局疑惑が報じられた道端アンジェリカも独立を表明した。逮捕された夫とは離婚協議を進め、再びモデルとして活動すると宣言。彼女もやはり、今後力を入れたいことのひとつに社会貢献を挙げていた。

 ちなみに道端の夫の事件も、被害者側のLINE画面が報道されて悪質さが明らかになった。道端自身も書類送検され、不起訴となったものの、相当なイメージダウンにつながっただろう。どんなに「シロ」と言い張ろうと、スネに傷を持つタレントと見られるのは否めない。それなのに事務所の後ろ盾がない道を選ぶのは危ういのではないか。功を焦って、再びスキャンダルに見舞われる確率が高いように見える。

 道端と似たような発言をしているのが、NEWSの手越である。緊急事態宣言下での度重なる女性同伴の外出により、謹慎中の身だ。彼も独立をほのめかしたと報道されている。最近では汚名返上とばかりに、ひとり親家庭に弁当の差し入れを行うボランティアに参加。自ら宅配する姿には称賛の声も上がっている。

 問題を起こして独立、そして社会貢献への意欲。背負った罪悪感を、他人に尽くすことで少しでも薄めたい気持ちは、よくわかる。けれども社会貢献!世のため人のため!と鼻息を荒くするフリーのタレントなんて、つけ込むスキがありすぎる。ハニートラップだけじゃない。反社会のビジネス、ブラック企業の広告塔…。守ってくれる事務所がない以上、芸能人をさまざまな形でタレコみたい素人にとっては格好の餌食になる。事実、手越は過去、逮捕歴のある男性とのプライベート写真が流出して騒ぎになった。

 情報を売られ続けるタレントたち。独立して自由の身になるというより、ますます人目を気にしなくてはならない時代のようだ。いかに好感度を上げるかより、いかにボロを出さないか。攻めより守りのイメージ戦略。反面教師として業界に役立つ事例になるのも、ひとつの社会貢献ともいえる。だからこそ手越たちには、それ以上焦るなと声をかけたい。

冨士海ネコ

2020年6月21日掲載

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