新事実! 「ダイヤモンド・プリンセス」はいまだ海の上で「新たな陽性者」 も

国内 社会 週刊新潮 2020年6月18日号掲載

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 日本人がコロナ禍を“我が事”と捉えたのは、黒船ならぬ、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」での感染爆発によるものだった。乗客全員が下船し、先月ようやく横浜港から出港したこのクルーズ船は、しかし、なぜか未だに洋上を彷徨(さまよ)っているというのだ。

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 乗客・乗員に700名余りの感染者を出したダイヤモンド・プリンセスが、3カ月以上にわたって停泊していた横浜港を旅立ったのは5月16日のこと。

 一部報道では、船は“マレーシアに向かう”とされていた。

 しかし、最近になって、一部の関係者にこんなSOSが寄せられたのである。

 曰く、

〈ダイヤモンド・プリンセスに乗って仕事をしていたが、マレーシアに到着する前にフィリピンのマニラ沖で足止めされている。いつになったら帰国できるのか全く分からない……〉

 そこで本誌(「週刊新潮」)が取材を進めたところ、乗務員と“接触”することができた。

 その証言によると、消毒・除染作業を終えたダイヤモンド・プリンセスは、横浜港に停泊したまま、エンジニアによるメンテナンスに加え、新たなマットレスやインテリアの積み込みなどが行われていたという。

 そして、

「5月16日にマレーシアに向けて出港することになったのです。船に乗客はおらず、200名ほどの多国籍のスタッフだけが乗っている状態。航海中は1日2回の検温をしながら、スタッフによるメンテナンスや清掃作業が続きました。問題はそこからです。横浜港を離れておよそ1週間後に突然、キャプテンから“一度、船を降りて待機してもらいたい。営業が再開したら復帰してほしい”と言い渡されました」(乗務員)

 そこは目的地のマレーシアではなく、大海原の真っ只中。スタッフたちが呆然とするのも頷ける話だ。

「運航会社としては、船の復旧作業を続けながらクルーズの早期再開を考えていたのだと思います。ただ、世界的なコロナの感染拡大が全く収まらないことから、作業を急がなくてもいいと判断したようでして……。結局、ダイヤモンド・プリンセスの航行に必要な乗務員以外のスタッフは、系列の運航会社が所有する客船へと移されることになりました」(同)

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