「ママ友LINE」を覗いたら…子どもは「スマホ廃人」夫は「妻依存症」 休校で家庭は爆発寸前!

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

亭主、元気で…

 そんな「ママ」たちに爆弾級の衝撃を与えたのは、4月7日に発出された「緊急事態宣言」。これによって、多くの会社が従業員にテレワークを推奨し、夫が在宅勤務になったのだ。そのストレスたるや、息子の比ではない。

「夫が家にいるようになって、私は居場所がなくなりました。ずっとリビングでテレワークをしているので、声を出してもいけないし、やることすらなくなった。掃除がしたくても、夫がいるとできないから」

 女性の夫は亭主関白どころか、むしろ、「僕のことはほっといてくれ」とレンチンも自分でやるし、世話を焼かなくて済む、ラクなタイプではある。なのに、なぜ、夫がいるだけでイライラするのだろう。なぜ、夫がいるだけで、面倒くさいと思うのだろう。それは妻たちに共通する思いでもあった。

〈うわっ、ダンナが家にいるって、めっちゃ、しんどい〉

〈今日もいる……。出て行ってくれない〉

〈ダンナと、3食、一緒に食べるって、しんどいね〉

〈うちは今日、出かけた〉

〈今日、オット、出勤。いやぁ、私、今、シアワセ〉

〈いいなあ~〉

 次第に、こんな話題になっていった。

〈これが、定年後の生活なんだよね。朝昼晩、一緒に食べる。もう、たまらないよ〜〉

 涙マークのスタンプが、いくつも続く。奇しくもコロナで、定年後の生活を先取り体験してしまった妻たち。女性はきっぱりと語る。

「3月から4月にかけて、夫の飲み会がなくなって、家で晩ご飯を食べるようになったことがまず、苦痛でした。私、夫と一緒に、ご飯を食べたくない! 子どもなら、腹も立つけど、全然いい。愛情があるから、オッケーなんだけど」

 もちろん、夫の稼ぎのおかげで今の生活があるわけだから、家族にとって無くてはならない人で、感謝の思いはある。

 しかし、どうにかならないかと妻たちが思うのが、会社に行かなくなった夫たちの「妻依存」とも言える傾向だ。

「買い物も一人で行きたいのに、なぜか、ついてくる。“なんで、一人で行くの? 一緒に行こうよ”って、本当に鬱陶しい。一緒に行かないと、機嫌が悪くなるのも面倒くさい。“コーヒー淹れたから、一緒に飲もうよ”って、私は私のタイミングで飲みたい時に飲むわって。優しさだと思ってやっていることが、いちいち、うざい。ママたちみんな、嫌がっている。定年後、こんなふうに、じとーっと、夫がまとわりついてくるのだと思うと……」

 これが子どもだったら、全く違うと女性は言う。

「息子がコーヒー淹れてくれたら、うれしすぎて泣いちゃう。絶対に、LINEしてる。そしたら“いい子じゃーん!”ってママたち、返してくれるはず」

 何だろう、この夫の要らなさ加減は……。LINEメンバーで行ったオンライン飲み会で話題にしたところ、議論は白熱した。

「ダンナの面倒くささって、子どもだったら、家事を手伝って欲しいと思ったら、伝えてしてもらう。育てるという意味もあるから、それでいいけど、ダンナの場合、こっちが言わなくてもやれよ!って思う」

「そうそう。家事ってお互いがするものなのに、いちいち言わなきゃならないのが、面倒くさい。会社に行ってる時はしょうがないけど、家にいるのに、言わないと何もやらない。大人なのに言わなきゃならないの?って、イライラする」

「たまにやってくれた時のやってあげてる感も、すごく嫌。風呂掃除ひとつとっても、ちゃんとできてないのに、“オレは掃除をしたぞ”という満足気な顔が、ほんと嫌」

「“食器洗ってよ”と言って、“じゃあ、洗うよ”となっても、“スポンジ、どこ? 洗剤は?”って、一個一個聞いてくる。全部、準備してあげないとできない。子どもなら、育てる意味があるから腹が立たないけど、“もういいや、自分でする”になっちゃう」

 家事という、当たり前のスキルの半人前さと、すべてを妻に頼ってくる安易な依存に、妻はすっかりうんざりしている。

 女性は言う。

「結局、コロナでわかったのは、“亭主、元気で留守がいい”でした。これが流行った時って、私はまだ若くて、そうなっちゃう人ってかわいそうって思っていたけど、ちゃんとなりました」

次ページ:生きるってなんだろう

前へ 1 2 3 4 次へ

[2/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。