「玉川徹が謝った!」が社会現象に…誰が彼を支持し、叩くのかを分析してみた

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不満を持つ高齢者層が

「確かに!」そういった考え方もあると膝を打ち、テレビ朝日ではない他局にお勤めの局員にこの意見についての見解を伺ったところ、

「そういった見方もできますね。ただ視聴率の分析としては、65歳以上の方が多くご覧になっている番組でありまして、“今の世の中はなってない!”という不満を持つ高齢者層が玉川さんの発言に溜飲を下げているんだと私は思います。『モーニングショー』に限らず、これはテレビ朝日の番組すべての視聴率で言えることですが……。CMスポンサーを見ていても気づきませんか? 健康食品関係や高齢者保険、葬儀や霊園にまつわるものが多いですよね」

 テレビ朝日の番組すべてだとは思いませんでしたし、他局の方のプライドのようなものも感じましたが、これもまた「確かに」と納得し、まさに溜飲を下げました。テレビ朝日云々はともかく、玉川氏に限った部分に話を戻しますと、タイムリーにご覧になっているマスコミの皆様、そして高齢の一般視聴者の方々、さらにはタイムリーには視聴せずネットニュース等で玉川氏発言を目にした現役社会人の皆様……。成人以上のほぼすべての世代の賛否両論を一手に引き受けて発言を続けるその存在を何にたとえればよいでしょうか。

 あえて言ってしまえば「悲哀なきジョーカー・玉川徹」のこれからの発言を聞き逃し、見逃すことはできません。さらにご本人の思惑は存じ上げませんので憶測で申しますと、このコロナ禍で思ってる以上に影響力のある人物になってしまったことを憂いてらっしゃるやもしれません。野党が与党になってしまったような……(数年前にありましたね、国家を見ても)。マスクもフェイスシールドも必要なくなる日がやってきて、玉川氏の真価が問われるのではないかとも思うのです。

徳光正行
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し、『伝説になった男~三沢光晴という人~』『怪談手帖シリーズ』、岩井志麻子氏との共著に『凶鳴怪談』がある。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年6月9日掲載

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