寝屋川市が給付金10万円を二重振込みのミス 使い込んだら罪に問われるのか?

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 全国の各自治体は現在、一人一律10万円の特別定額給付金を支給中だ。ところが、大阪の寝屋川市は、人口の約1%に当たる993世帯2196人に対して、二重に給付金を振込んでいたことが発覚した。金額にして2億2196万円。同市は誤って振込まれた世帯に対して電話で謝罪し、返金してもらうというのだが……。

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 寝屋川市の人口は23万1160人、世帯数は11万528(5月1日時点)。10万円の支給は、オンライン申請が5月11日、郵送申請が5月15日から開始していた。

 市の経営企画部企画三課の担当者によると、

「5月24日時点で申請件数は9万件を超え、世帯数の約82・7%が申請を終えました。そこで25日に、これまでの振込み依頼データを整理していたところ、翌26日の午前0時に振込み予定の2万9083件のうち、993件が過去に振込みが完了していたことが発覚しました。この993件は、すでに銀行の処理が終わっていたため、どうしようもありませんでした」

 なぜ、こんなことが起きたのか。

「給付金は振込む度に、パソコンにデータを入力します。入力処理の重複や、入力漏れなどをチェックするマスターデータベースが何らかの理由で、993件についてチェックがかからなかったのです」(同)

 寝屋川市は26日から二重に給付した世帯に電話をかけ、事情を説明し、謝罪した。今後、振込み用紙を送付して返金の依頼をする。返金の際の振込み手数料はかからない。

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