ダルビッシュ、メジャー再開に不満全開 〈「美談」をつかって逃げられないように…〉

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 メジャーリーグ(MLB)が7月4日開幕に向けて調整を進めている。この報を受けて我らがダルビッシュ有(33)が自身のツイッターで不満を爆発させている。

〈「この状況で身を削ってみんなに夢を与える」風に無理に持っていって、選手がプレーしなければいけない状況に持って行こうとしている気がする〉

 と不安げに呟いた後、

〈結局どうしてもプレーして欲しい人たちはリスクが選手に比べて極めて低く、お金は儲けられる人たち。選手やその家族を「美談」をつかって逃げられないように盾にしようとしているようにしか感じられません〉

〈MLBの選手たちは闘犬とほぼ同じ状況だと思う。リスクのない、お金を儲けたい人たちが外から騒いでいる(略)。クラブハウスとか飛行機とか密どころじゃないからな〉

 と厳しい言葉で立て続けにツイートしたのである。

「基礎疾患がない30代にしてはビビりすぎでは?」

 とスポーツ紙メジャー担当記者が苦笑する。

 MLBが選手会に提出した感染予防案では、“無観客”“選手や審判への検診・検温”“唾吐き・噛みタバコ・ヒマワリの種吐き禁止”はもちろん、“選手・審判はイニングごとに手洗い・消毒”“控え選手は観客席で待機”“顔に触れるサイン伝達禁止”など徹底した対策が講じられている。伸び盛りの若手や毎年実績を上げないとクビになりかねない選手たち、何よりもファンは開幕を待望しているのだが、

「複数年契約を保証されているベテランは開幕に消極的。まだ4年総額8100万ドル(約87億円)残っているダルも然りで、野球をやってもやらなくても悠々自適です。実際、巣ごもり中もゲーム実況を配信したりしていて、むしろマウンド上より生き生きしていますよ。“この球をこっちに打つなんて現実にはありえん”みたいな解説も面白いですし」

 ユーチューバーに転身か。

週刊新潮 2020年5月28日号掲載

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