岡田晴恵教授が「夏の甲子園は開催すべき」と発言 ネット上でなぜ大論争になったのか

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紫外線がウイルスを殺す?

 番組は盛り上がっていく。

岡田:ですから、野外ですし、無観客ですし。で、もし心配だって言ったら、多分、宿舎の問題だと思うんですよ。

羽鳥:そうですね。多分、試合自体じゃなくて、移動とかそういうことですよね。

岡田:そこは例えば、バスの台数を増やすとか、応援の人は我慢していただいて、選手だけ。それで、お部屋も個室にするとか、今、空いてますよね? 工夫をしながら、試合は無観客ならやっていいと思うんですよ。で、私はあの試合を、あんなに広い野外でやっててうつるとはあんまり思えないですし、夏ですから感染伝播力は低いですし、野外ですからUVがいっぱい当たりますから、紫外線でウイルス死にますので、無観客でやることの合理性というのはウイルス学的にはあると思っているので、ぜひ高野連の先生方、見ていただけたらやってください。

長嶋:いや、本当ですよ。

羽鳥:試合自体は、ということですね。

岡田:はい。やっていただいて、テレビに映していただきたい。

長嶋:だから甲子園はやらないけども、各都道府県での大会は創意工夫してやってくださいみたいな、勝手なことを言っているわけですよ。日本高野連と朝日新聞かも分からないんですけども。まあ、ぜひ、今の岡田先生の話を聞いて、僕は、気持ち的にはやってもらいたい。

羽鳥:甲子園。

岡田:私もやってもらいたいです。

長嶋:専門の方が「やってもいい」って言うんだから、今の声、届いてほしいなあ。

羽鳥:そういう意見の方も、本当にね、多くいると思います。

 このやりとりにネット上は強く反応したのだ。しかし、それをご紹介する前に、岡田教授が「夏場は新型コロナの感染力が低下する」と指摘し続けてきたことに触れておこう。

 例えばスポニチアネックスは5月19日、「岡田晴恵教授 新型コロナは『高温多湿と紫外線が大嫌いですから、下火にはなって来る』」の記事を配信した。

 岡田教授が発言した番組は、同じ「羽鳥慎一モーニングショー」だった。内容は見出し通りのため割愛させていただく。

 ちなみにデイリー新潮も3月30日に「新型コロナ、4月終息説は本当か ウイルスを衰えさせる“湿度”と“紫外線”」という記事を配信した。週刊新潮4月2日号の記事を転載したものだ。

《これからの季節、もう一つ増えるのが紫外線の量である。これについて、長野保健医療大学の北村義浩教授は、次のように語る。

「コロナウイルスその他への実験で、紫外線を30分当てれば、ウイルスを無害化、除去できることが明らかになっています。理髪店にカミソリを殺菌する機械がありますが、あれはUVCという、紫外線のなかでも非常に強いものを当て、ほとんどすべての菌やウイルスを死滅させているのです」》

 ちなみに、日本における新型コロナウイルスの感染拡大は、3月27日にピークアウト、つまり減少傾向に転じたことが明らかになっている。

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