アベノマスク完敗 中国発「マーノマスク」仕掛人で二階氏“マブダチ”が旭日中綬章

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領海・領空を相変わらず侵犯

 その蒋氏を通じ、上海人脈を築いたのが二階幹事長だ。親中派、あるいは媚中派と呼ばれてきた。

「二階さんの地元・和歌山県でもその蜜月ぶりが報じられたことがありました。県下の自治体が払い下げを受けた年金保養施設が蒋氏の会社に破格の条件で売却される、されないといった話ですね。もう15年も昔のことですが。あと、二階さんのシンクタンクの取締役に蒋氏の妻が就いていたりとか……」

「蒋氏は上海閥として、江沢民元国家主席とはきわめて親しかったのですが、現在の習近平体制でもしっかりと生き残っていますね。それだけ力があるということでしょう」

 そんな蒋氏がこの春の叙勲で、旭日中綬章を受けたのだった(4月29日付)。

 旭日章は国家または公共に対し功労のある者が受ける勲章で、中綬章は上から数えて3つめ。今回の叙勲に関し、在日外国人に限っていえば、旭日中綬章がトップで、それも3人だけである。

「叙勲のリストアップは慣例に基づいて行われているので、コロナ禍以前からほぼ確定しているもの。しかし、マスク美談のタイミングがありますから、それが後押ししたと考える人が出てきてもおかしくはないですね」

 もっとも、コロナ禍でもかの国の日本への挑発は続いている。

 4月8日には尖閣諸島周辺の日本の領海へ、中国海警局(日本の海上保安庁に相当)の船4隻が侵入。接続水域の航行に関して言えば、1~3月は前年同期比で50%アップの約300隻。

 海のみならず空での挑発も活発で、航空自衛隊機は今年1~3月、領空侵犯の恐れがある中国機に対して152回の緊急発進(スクランブル)を実施している。これは昨年とほぼ変わらない頻度だ。

 マスクの“スクランブル”調達で美談成立とは裏腹に、こっちのスクランブルを強いられたままとは、なんとも嘆かわしいことだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月9日掲載

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