長澤まさみ、吉田羊、黒木華……意外と知られていない有名女優5人の「朝ドラ」出演歴

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「純と愛」は黒木華も出演

 規律や礼儀に厳格で、規定から外れた行動をする純を厳しく注意するなど、まさに“キャリアウーマン”を地で行くキャラクターだった。

 そのあまりのキャラの強さに、本編終了後には富士子を主役にしたスピンオフドラマ『富士子のかれいな一日』が制作されたほど。当然、話題となったことは言うまでもない。

 さらにこの『純と愛』にはもう一人、今のエンタメ業界を語る上で重要な女優が出演している。

 日本アカデミー賞最優秀助演女優賞2度獲得を誇る若手の演技派・黒木華(30)だ。

 彼女が演じたのは、純と同期入社のフロント係・田辺千香だった。普段は大人しく気が弱いが、怒ると荒々しい関西弁でドスを利かせる豹変キャラだ。

 さらに嫉妬深く、思いを寄せる水野安和[城田優(34)]が自分よりも純に好意を示していると知ると、純に対して敵愾心を見せ、陰湿な嫌がらせをたびたびすることも。

 純が結婚したあとには良き友人となったが、それ以前は“敵キャラ”としての存在感を存分に発揮していたのだった。

 なお、黒木の朝ドラ出演作には14年上半期作の『花子とアン』もある。このときはヒロイン・安東はな[吉高由里子(31)]の妹・かよだった。前作から一転、本作ではけなげな役柄を好演している。

 4人目は、現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』に、主人公・明智光秀[長谷川博己(43)]の正室・煕子(ひろこ)で出演中の木村文乃(32)だ。

 彼女は、朝ドラにこれまで2本出演している。08年下半期作の『だんだん』と12年上半期作の『梅ちゃん先生』だ。

 前者には三倉佳奈(34)演じるヒロイン・一条のぞみのライバルとなる舞妓・涼乃で出演していたが、より光っていたのが後者で演じた野島静子だろう。

 堀北真希(31)扮するヒロイン・下村梅子が新米女医時代にアルバイト勤務した坂田医院の看護師で、とにかく冷静でいつもクールだった。

 加えて劇中での本人のセリフによると「人に言えない過去がいっぱいある」という何やら意味深な部分もあり、全体的にほのぼのとしたドラマの中で異彩を放っていたのだ(実はその過去の一つに“男性問題でもめて大きい病院を辞めている”という設定がある)。

 それでも看護師だけあって優しい部分も時おり顔を覗かせ……。いわゆる“ツンデレ”なキャラだったのだが、とにかくインパクト大であった。

 このちょっと影のある女性・静子を好演したことで、木村は全国区の知名度を獲得、徐々に連ドラの主演女優としての階段を駆け上がっていくこととなる。

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