ダル、マー君、マエケン コロナ禍に「海外勢」それぞれの不安

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〈人は自分がいつか死ぬとは思っているが、その日が本当に来るとは信じ切れていないのではないか。1年後があると思っていてはいけないと思う。特に今は。〉

 カブスのダルビッシュ有(33)が4月5日に発したツイートである。1月時点で日本からの来客を断っていたというダルは、帰国しない理由を問われると、

〈ウイルスを持っている可能性がないともいえず、それをまだ感染が爆発していない場所に持ち込む可能性を排除したいからです。〉

 一方、2日に配信した動画では、トランプ大統領の“中国ウイルス”発言でアジア人差別が起きていることと“銃を用いた物品強奪の危険性”を挙げ、アメリカ滞在の不安も吐露した。

 そんなダルに増して恐怖を感じていたようなのが、ヤンキースの田中将大(31)だ。感染爆発中のアメリカにおいて爆心地というべきニューヨークに居を構える彼は、既に妻子を伴い帰国している。ツイッターでは、

〈キャンプ地フロリダで生活していく中で、新型コロナウイルス感染以外でも身の危険を感じさせられる出来事があり……〉

 と説明。詳細は不明だが、ダルが指摘した“差別”を体験したのかもしれない。

「開幕の見通しが立たず、日程短縮の可能性も指摘されているメジャーでは、選手たちの年俸カットについても議論が始まりました」

 とスポーツ紙デスク。

「一律で固定給の何割かがカットされる案が有力ですが、そうなると泣きを見るのがマエケンのような契約形態の選手です」

 ドジャースからツインズに移籍したマエケンこと前田健太(31)は、年俸が約3億円と激安な代わりに、出来高の幅が広い契約を結んでいる。ゆえに10億円近くの実入りがあったが、

「試合が減れば、その分出来高は減る。下手すれば、コロナのせいで半減なんてことにもなりかねません」

 政府から30万円支給される、わけないか。

週刊新潮 2020年4月16日号掲載

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