「杏」が抱えるもうひとつの苦悩 “12億円請求したい”実母に提訴されていた

エンタメ 芸能 週刊新潮 2020年4月16日号掲載

  • ブックマーク

 女優の杏(33)を悩ます家庭問題は、“不倫夫”東出昌大だけでなかった。東出との家庭が崩壊するのと同時並行で、実母との「骨肉裁判」を戦っていた。

 ***

 父・渡辺謙の度重なる不倫。母・由美子さんの借金。それに端を発する両親の離婚。杏は人一倍、「家族」には苦悩してきた身である。そして今回明らかになったのが、2017年のクリスマスにはじまった裁判だ。

「杏を訴えたのは母・由美子さんと、彼女が社長を務める杏の個人事務所。以来、訴訟は3年も続き、まもなく由美子さんの尋問が開かれる予定。いよいよ大詰めを迎えています」(本件訴訟に詳しいさるジャーナリスト)

 訴訟は、由美子さんが代表取締役に就いていた杏の個人事務所「T社」への所属をめぐるトラブルだ。杏は08年、当時所属していたモデル事務所から、由美子さんのツテで現在の所属事務所「トップコート」に移籍。翌年に節税目的でT社を設立した。以降、トップコートからT社にギャラが入り、そこから杏に給与が支払われる仕組みになったという。

 その後の杏の活躍はご存じの通り。2013年秋にはNHK朝ドラ『ごちそうさん』で主役を務め、13年度の売り上げは約1億8000万円にも上っていた。社長の由美子さんも、多い時には2000万円超の年収を得ていたとされる。

 ところが杏は14年夏、突如弁護士を立て、「退職し、トップコートと直に契約する」と母に通告。慌てた由美子さんは15年に東京簡裁に調停を申請したが不調に終わり、ついに17年、先述の訴訟に発展してしまった。

 一連の「骨肉裁判」で、杏は大要、以下のように主張した。

「母は『女性霊能者』に心酔し“洗脳”されている」「自分に対して“今度の仕事が決まったのは神様のおかげだよ”と言うこともあり、挙句、毎年、T社から多額のコンサル料を支払い、しかも増額することも検討していた」

 由美子さんと宗教とのかかわりについて、

「夫(渡辺謙)が白血病で闘病した際、釈尊会という宗教団体の小野兼弘さんという教祖に心酔。不明朗な金のやり取りをしていたのです」

 と解説するのは、スポーツ紙のベテラン芸能デスク。由美子さんの借金は4億円とも言われ、渡辺謙の名を用いた借金もあったことから、大騒動になった。こんな過去があるだけに、杏が主張する“洗脳”も、妙にリアルに聞こえてしまうのだ。

 訴訟で由美子さんは、杏がT社の従業員であることの確認など求めているほか、杏がT社に所属し続けていた場合に得ていたはずの利益を“20年間で約12億円”と計算。本来はそれを求めたいが、まずは3000万円を補填せよ、とも請求している。

 週刊新潮の取材に、由美子さん側は回答せず。杏の所属事務所は「訴訟については事実と聞いております」と答えるのみであった。

 骨肉裁判で由美子さんは、娘の男女交際についての真偽不確かな“暴露”を次々と行ってもいる。〈他人様からは鬼母のように見えるかもしれませんが〉と母自らが陳述書で述べた訴訟の全容は、4月9日発売の週刊新潮で報じる。