小池百合子都知事に昭恵夫人に椎名林檎…新型コロナウイルスでつまずいたオンナたちの意外な“功績”?

国内 社会 2020年4月5日掲載

  • ブックマーク

 ルー大柴みたいなカタカナ英語の連発。落ち着いた口調で時折手ぶりを交えながら語りあげる小池百合子東京都知事の会見、相変わらず自分の見せ方を心得ている。それにしてもビジネスアズユージュアルって初めて聞いた。寝耳にウォーターである。

 記念すべき東京オリンピック開催時の東京都知事。悲願の名誉と舞台を手に入れ、あとは開催を待つだけだっただろう。しかし新型コロナウイルスによって急転直下の事態を迎え、まさか自ら延期を言い渡すことになろうとは。ただし彼女は元女子アナかつ政界の渡り鳥という異名をとった政治家。使えるものは何でも使って自分の名を残すという野心はまだ折れていないはずだ。

 それが冒頭に挙げたようなカタカナ英語連発の会見である。「いわゆるオーバーシュート」と言われても使ったことがないのでわからない。単語だけ見るとサッカー用語かと思ってしまった。一般庶民に対してわかりやすい内容を心がけるより、英語が堪能な私を海外メディアにもアピールしたいという態度にも取れなくない。都民ファーストというより自分ファーストの匂い。そして延期になってもまだオリンピックへの色気は忘れない。ウイルス対策の指針となる「3密」を訴える啓発動画において、偶然なのか東京五輪のロゴカラーである藍色のジャケット姿だった。なんとも用意周到な自己PRの気配を感じてしまう。

 新型コロナウイルスに倒れた志村けんの訃報に際しては「功績」という言葉を使って批判を浴びた。改めて危機意識・当事者意識を促した、という意味で言いたいことはわからないでもない。でも元女子アナ・現政治家という「言葉のプロ」でありながら、いささか配慮が足りなかった気もするのは事実だ。上から目線が図らずもにじみ出てしまった瞬間だった。

 とはいえ今の鬱々としたムードの中、何をやっても批判の矛先が向きがちなことには同情する。程度の差はあれど、毎日の暮らしに不安と疲れを感じているのは都知事も同じだろう。かのファーストレディのように、無邪気にレストランでお花見でも楽しめればいいだろうけれど、それではさすがに都民に合わせるフェイスがないと思うのが自然ではないか。

次ページ:自身の身をもって自省を促す、2020年好きのたくましすぎるオンナたち

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]