“コロナ欠席”れいわ議員は歳費返納を――音喜多駿議員の主張は差別か

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「権利ばかりを主張」

 騒動後、19日には木村議員が会見で、れいわが政党として新型コロナウイルス対策に関する政府・与野党連絡協議会への参加を断られたとして、「障害者差別に感じる」と訴えてもいた。

 これを踏まえて、音喜多議員はこうも言う。

「実際にN国さんなど他の少数会派も入れていないので議論の余地がありますが、それは『少数会派差別』かもしれませんが『障害者差別』ではない。何でもその文脈で話が進むと、議論に蓋をすることになってしまいます」

 車椅子を操り障害者芸人として活動するホーキング青山氏はこんな意見だ。

「今回の件で危惧するのは、舩後氏を支持する方々の『合理的な配慮だろ!』という声と、『優遇しすぎでは?』と批判する人々との、感情論の対立になっていることです。それでは何も生まれませんし、『合理的配慮』の名の下に支持者の要求がすべて通れば感情的なしこりが残る。障害者が国政参加することで新たな可能性を期待しているのに、過去にあった権利ばかりを主張する障害者の社会運動に戻ってしまいます」

 そもそも障害があるとはいえ、基本的に他の国会議員と同様に扱わなければ逆差別と言えまいか。

 1月から始まった通常国会の会期は150日で、6月に終わる予定。まだまだ議論の時間はたっぷりある。

週刊新潮 2020年4月2日号掲載

ワイド特集「オーバーシュート」より

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