わかめ4・5倍!麺なし「わかめラーメン」が発売 「わかめスープ」とどこが違うのか?

ビジネス 企業・業界 2020年3月26日掲載

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 インスタントラーメンのエースコックが4月20日より、新商品を売り出すと発表した。その名も「わかめラー まさかの麺なし ごま・しょうゆ」。ロングセラーの「わかめラーメン」からメンを抜き、その代わりにわかめを通常の4・5倍にしたというのだが……それって、「わかめスープ」じゃないの?

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 近頃では応えてくれる蕎麦屋も減ったが、江戸っ子文化として、「天ぷら蕎麦」から蕎麦を抜いた「天ぬき(ぬき)」というメニューがある。天蕎麦の汁(つゆ)がしみた天ぷらをあてに、ちびちびと呑むと蕎麦がのびてしまうから、蕎麦抜きにしたという。

 いわば「わかめラー」は、「わかめラーメン」の“ぬき”というわけだが、ラーメン業界では“ぬき”ではなく“麺なし”と言うらしい。しかもその意味合いは、ちょっと違うようなのだ。即席麺評論家の大山即席斎氏は言う。

「今の時代、炭水化物は嫌われていますから、麺の代わりに豆腐やこんにゃく、千切りキャベツなどを使うラーメン屋さんも出てきています。カップ麺でも麺の量を少なめにしたものや、“麺なしラーメン”が商品化されています。それらもいわゆる糖質制限を目的にしたものが多いですね。それほど、炭水化物の摂り過ぎを気にする人が増えているのです。もともと、カップ麺というのは若い男性中心の商品でした。だから、スーパーカップなどの麺量の多い商品も生まれたのですが、女性や中高年の方にウケるためには、ヘルシーであることは重要なんです」

――「わかめラー」もそうした流れから生まれたのだろうか。

「その可能性はあります。麺の代わりにわかめですから、食物繊維は多いし、歓迎されるでしょう。一方、発売元のエースコックは最近、攻めた『わかめラーメン』を出しています。一昨年の発売35周年の時には、わかめ3・5倍を出しましたし、コンビニとのコラボ商品では“わかめ7倍”というものもありました。このときは、膨大なわかめの下にある 麺がなかなか出てこなかったなあ。その延長で、いっそのこと麺は抜いてしまえということになったかもしれません」(同)

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